佐渡島野草研究家 菊池はるみ

佐渡島で自然と暮らした先人の知恵をライフスタイルにとり入れた生活をする主婦です。 子供3人、猫4匹、夫と古民家で暮らしてます。 佐渡島の民俗学と植物学者の伊藤邦男先生の本を参考にさせて頂いてます。

草花で色付けした砂糖の作り方

ヤブツバキタチツボスミレの砂糖〗

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ヤブツバキの花とスミレの花の砂糖

 

春はお花が綺麗。


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どこもかしこも色とりどりの花でワクワクしてしまいます。

 

🌼美しい花を食べるのは子供の頃からの夢でした

 

今は勉強して食べられるお花が分かるようになり、楽しくてしかたありません☺

 

この楽しさを伝えたいけど、

野には

毒草や食べられるお花が混在しており、

子どもには

 

どう伝えたらいいのかな?

どうしたら野草に興味を持つきっかけになるだろう?

 

と思い悩み

 

思いついたのがお花で色付けした砂糖作り。

 

私の思惑通り、

子供達は興味を持ち

小学校6年生の息子迄も喜んで夢中になって作ってました(^^♪

 

 

砂糖はそれ自体が保存料なので、

冷蔵庫に保管すれば1年以上美しい色を保ってくれますし腐りません。

 

それでは今回は

 

◯スミレの花の青い砂糖と、

◯椿の花のピンクの砂糖

 

の作り方をご紹介いたします。

 

スミレの青いお砂糖

材料

ラニュー糖…100㌘

スミレ   …片手1杯

   

※スミレの花の色によってお砂糖の色が変わります。

佐渡には36種のスミレが確認されています。

スミレは世界中で使われる薬草で、

万葉集にも載っています。

 

作り方

①スミレの花ビラの部分だけを採る

②軽く洗い水気をとる

③乳鉢でごりごりする


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ー完成ー

 

 

ヤブツバキの花のピンクのお砂糖

材料

ラニュー糖...100㌘

椿の花…1~2個

 

あく抜き用砂糖…大さじ2

あく抜き用酢…大さじ2

 

作り方

①椿の花びらを採り洗い鍋に入れる。

②鍋に水200cc入れあく抜き用砂糖を入れる。

③火をつけ花びらの色が変わるまで煮る。


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④酢を入れると花の色がピンク色に戻ります。

⑤ピンク色になった花びらをザルにあけ、

粗熱が取れたらさらに絞って水気を切る。


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⑥乳鉢にグラニュー糖を入れ花びらを1枚ずつごりごりしていく。


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(少ない量でもピンク色になるので様子を見ながら加えていく)


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ー完成ー

 

佐渡に自生する椿は2種。

ヤブツバキ・ユキツバキです。

園芸種は品種改良されエグミが強いので、

ヤブツバキを使うのがオススメです。

 


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八百比丘尼の象徴と言われるヤブツバキ

いつまでたってもずっと争い続ける人間界に絶望し

争いのない世界を願い星になり見守る事を選んだ、

佐渡八百比丘尼 羽茂出身の田屋さん。

 

佐渡八百比丘尼のお話

人魚の涙 (佐渡の八尾比丘尼の伝説) | 佐渡島の植物と民俗

 

八百比丘尼の田屋さんの願いが、

ヤブツバキを通してどうか皆の心に届きますように。

 

ヤブツバキを見るたびに私はこう感じます。

 

八百比丘尼とは・・・

長寿伝説
人魚の肉をたべて800歳までいきたとされ,肌が娘のように白く白(しら)比丘尼ともよばれる。若狭(わかさ)(福井県)小浜の空印(くういん)を中心に,植樹伝説や椿をもって諸国歴した話が各地に分布する。宝徳元年(1449)若狭から京都にあらわれたという記事が「康富記」「臥雲日件録」にみえる。「やおびくに」ともいう。

 

脱線してしまいました💦

 

「他にはどんなお花をお砂糖に入れられるか?」

 

についてなんですが、

 

私のおすすめは

レンギョウオオイヌノフグリ・カキドオシ・ヒメオドリコソウ

カラスノエンドウ・菜の花

なんかも美しく発色します。

 

 

でもでも身の回りには毒草も混在しておりますので

絶対に知っている草だけで実験してください

 

美しくて美味しそうな花を咲かす

 

チューリップ

スイセン

雪割草

ハナニラ

クロッカス

イヌサフラン

フクジュソウ

毒草です。

 

 

最後まで読んで下さってありがとうございます(^^♪

 

 

 

伊藤邦男先生の本の引用はこちら

↓↓

 
 
 
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