佐渡島野草研究家 菊池はるみ

佐渡島で自然と暮らした先人の知恵をライフスタイルにとり入れた生活をする主婦です。 子供3人、猫4匹、夫と古民家で暮らしてます。 佐渡島の民俗学と植物学者の伊藤邦男先生の本を参考にさせて頂いてます。

JA佐渡と山菜と野草のコラボイベントでした

4月24日

お天気に恵まれた中で、

佐渡の中心地金井地区安養寺で

JA佐渡と私野草研究家とのコラボ企画

『山菜と野草にふれあう会』

が開催されました(^^♪

 

安養寺という地域は、

国仲平野で唯一の古墳があり、

羽黒神社能舞台が有名な自然豊かな地域です。

 

山菜などのレクチャーはJAの職員海老名さんが担当。

私は野草をレクチャー致しました。


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事前調査をしてみると、

この辺りは珍しい絶滅危惧の植物~外来種まで幅広く、

植物の名前を特定する事が難しかったです。

わからない草は

超超超植物に詳しい野草仲間に写真を送り、

同定してもらったのですが、

「いい時代になったな~」

と思いました。


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珍しいオトコゼリ(キンポウゲ科)


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割りとレアなモモイロタチイヌノフグリ

 

 

参加者は

20名でお子様~幅広い年齢層の方々で、

女性が多いようでした。


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自然豊かな佐渡に住んでいると、

 

野菜も食べきれない程頂くし

山菜でさえ食べきれない状態なので、

 

…地元の人が野草に興味がある人がいるのか?

 

なんて心配していたのですが、

皆さん熱心に聞いてくださいました。

 

美味しいと言われる

コウゾリナ

バニラグラスと呼ばれるハルガヤ、

ヨーロッパの野菜マーシュ、

昔のおやつだったスイバ、

毒草・ツルニチニチソウウマノアシガタ

キツネノボタンなど見て歩きました。


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山菜は

JAの職員で

今回主宰して下さった海老名係長が説明してくださいました。


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アケビの新芽、コシアブラ、などは買取価格が高値なのだそうです。

ワラビ・ウドなども生えていました。

 

山菜などを出荷して年間1000万以上稼ぐ方もおられるとか。

佐渡で採れた山菜は海を渡り本土の新潟市の方で販売されるそうです( *´艸`)

 

散策後には、

野草cafeを開催しました。

 

こだわりの名水鰐清水の水を沸かし

クロモジ入りコーヒーや

クロモジ入り紅茶


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ドクダミ&スギナ&サルナシのマフィンを食べました。


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私は言葉で伝えるのは苦手・・・

言葉で伝えられない想いは野草のお菓子などに託しました(^^♪

 

 

 

大自然の中で皆さん何を感じてくださったかな?

 

 

 

私は何を感じ考えていたかというと

山菜・野草・野菜・薬草って何だろう?

という事でした。


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山菜という言葉に

多くの人は喜び有難がるが、

同じく食べられる野に自生する植物は喜ばない。

 

ヨモギは山にもあるけど山菜だろうか?

一定の季節にしか手に入らなくて珍しいから皆喜ぶのか?

 

思考の渦に陥っておりました。

 

そのモヤモヤを、

野草仲間のシェフが答えをくれました。

山菜と野草を並列に考えないで、

山菜と野菜と考えるとすっきりします。

 栽培したか天然のものかを問わず、

本来的には山菜は山で採れる食べられる植物、

野菜は野にある食べられる植物のことを差しました。

 

かつては野菜のうち

畑で栽培したものを蔬菜と呼んで区別していました。

 

現在我々が野菜と呼んでいるのは本来的には蔬菜に当たります。

現在は次のような関係です。

(本来的な野菜-蔬菜)=食べられる天然の野菜=食べられる野草

 

蔬菜という言葉が使われなくなってから

山菜と野菜の関係が分かりにくくなってしまいました。

 

 と教えてくれました(^^♪

山菜という明確な定義というのは

実はないのですが、

とても分かりやすく教えて下さいました。

 

 

それにしても

農作物を販売する大手のJAが、

このような

イベントを主催してくださるなんて

数年前には考えもしませんでした。

 

嬉しいですね~

 

 

参加者の皆様、

主催者の皆様、

感謝しかありません。

ありがとうございました。

 

 

 

 

最後まで読んで下さってありがとうございます。

 

 

伊藤邦男先生の本の引用はこちら

↓↓

佐渡島の植物と民俗

 

 

 

 

 

 
 
 
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