佐渡島野草研究家 菊池はるみ

佐渡島で自然と暮らした先人の知恵をライフスタイルにとり入れた生活をする主婦です。 子供3人、猫4匹、夫と古民家で暮らしてます。 佐渡島の民俗学と植物学者の伊藤邦男先生の本を参考にさせて頂いてます。

自生ハーブ定期講座2回目が開催されました

自生ハーブ定期講座の第2回目が

開催されました。

 

今回のテーマは、

『糧葉でおにぎり&即席お茶』

作りでした( *´艸`)


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まずは前回学んだ野草が

どの様に成長したかの確認とおさらいしました。

 

〇コウゾリナ

ノゲシ

ハコベ

〇ノジシャ(マーシュ)

ハハコグサ

 

変化を見て頂きました。

 

このフィールドには、

ハコベが2種類

ウシハコベとミドリハコベが自生していました。



ノゲシは3種類

ハルノノゲシとオニノゲシアキノノゲシが自生していました。


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実践できるようになるには、

ちょっと踏み込んだ種類を覚える事もとても大切(^^♪

 

フィールドには、

セリも至る所に自生していました。

 

 

セリを採取する注意点の1つに、

《ドクゼリと間違うので注意が必要です≫

と書かれている本が多いですが、

ドクゼリは絶滅が危惧されるレアな植物で、

佐渡には自生しないとされています。


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けれども安心してはいけません。

セリの隣には、

毒草のキツネノボタンが自生していました。


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間違い事故防止のために、

講座では使いませんでした。

 

 

佐渡のお年寄りは、

毒草の事を何でも

『ドクゼリ』

と教えてくれる人もいる。

その情報を鵜呑みにしてSNSで投稿し注意される。

焦って図鑑を見るとぜんぜん違っている。

混乱して訳がわからなくなり、

自己嫌悪になった時期も有りました。

 

佐渡のアマチャズル…

本来アマチャズルは、

「お茶にすると美味しい」

というのが一般的なのですが、

 

佐渡に自生するアマチャズルは苦味が強くて不味く、

これは本当にアマチャズルなのか?

と迷った時期も有りました。

 

でも時が過ぎ佐渡に自生するアマチャズルは苦くあまり普及せず、

鳥取県のアマチャズルを栽培し出荷していた事が有る事がわかりました。

 

本には載らない地域性は

戸惑うけれども面白い。

 

 

野草って無料だし

自然界がたんまりと恵んで下さいますが、

知識が無いと受け取れない恵みです。

 

先人が長年向き合って習得したその知識は、

一昔前なら「貧乏」と馬鹿にされた知識なので、

表に出てこないマニアックな知識です。

 

だから面白い( *´艸`)

 

 

 

話を戻しますね( *´艸`)

 

おさらいをした後は、

おにぎりの具にする糧葉や、

お茶の材料を探しました。

 

おにぎりの具には

〇リョウブ

タンポポ

〇オオバコ

コシアブラ

 

即席お茶の材料には

〇笹の葉

〇オオバクロモジ

ノコンギク

ノアザミ

 

を採取しました。


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糧葉とは・・・

飢饉や困難な時期を支えてくれた木の葉などを指し、

主食に混ぜて食べた。

糧葉の代表例はリョウブ。


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(リョウブ)

 

採取後は班に別れ調理実習いたしました。


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即席お茶作り


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初めて食べる糧葉のおにぎりと、

即席お茶はとっても美味しいと好評でした(^^♪

 

講座後、

面白い発見がありました。

 

その日はちっともお腹が空かなくて

夕飯が食べられなかった。

 

飢饉や困難をのり越えた時に食べられていた糧葉は、

少量でもお腹を満たすスイッチのようなものが、

有るのかもしれないと感じました。

 

今回の講座は、

佐渡テレビが取材しに来てくれました。

偶然にも取材スタッフは、

私の幼馴染の後輩で山を駆けずり回わった仲間でした。

 

不思議な巡りあわせです艸

 

テレビのインタビューで、

主催者の出戸さんが

「来年もこの講座を続けていきたい」

と想いを語って下さいました。

 

お気持ちが嬉しくて有難くて、

心が熱くなりました・・・・。

 

参加者の皆様も熱心で、

私は、

本当に幸せ者だと感じました。

 

 

 

 

最後まで読んで下さってありがとうございます。

 

 

 

 

伊藤邦男先生の本の引用はこちら

↓↓

佐渡島の植物と民俗

 

 

 

 
 
 
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