佐渡島野草研究家 菊池はるみ

佐渡島で自然と暮らした先人の知恵をライフスタイルにとり入れた生活をする主婦です。 子供3人、猫4匹、夫と古民家で暮らしてます。 佐渡島の民俗学と植物学者の伊藤邦男先生の本を参考にさせて頂いてます。

狐につままれたかも知れない話

 

4年位前の出来事です。

忘れもしない4月14日に

近所のお婆さんが


「これがオケラ」

⚠️虫ではなく植物のキク科のホソバオケラ⚠️

 

と田んぼの畔のオケラを見せてくれた事が有りました。



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私は、

こんな所にも有るんだ。

へー( ´・∀・`)

と深く考えずに、

軽く観察した記憶が有ります。

 

翌日、

友人のハーブ王子こと

山下智道さんを連れてオケラを再び観察に行きました。

 

確かにオケラはありました。

 

山下さんいわく、

オケラの自生は珍しく出会ったことなかったようでした。


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あれから4年の時が経ち、

サドオケラの事を調べる機会を持ち、

とても貴重な歴史を背負った興味深い薬草だという事を知りました。

 

どこに生き残っているか

把握する為の地図も作成するほど

夢中になっています。

 

ふと最近4年前のあの日の事を思い出し、

近所のお婆さんのお家を訪ねました。

 

するとお婆さんは
私にオケラの話をした事も無いし、
オケラなんか聞いた事ないと言うではありませんか、、、。

 


あの田んぼの畔にも

オケラは無かったのでした…

オケラは根が残れば再び芽吹く多年草です。

誰かが掘り起こしたのでしょうか?

 

 

私はお婆さんの物忘れを疑いましたが、

それは違いました。

 

お婆さんはしっかり者です。

 

山野草が大好きで、

シラネアオイやクマガイソウなど栽培しています。


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シラネアオイ
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クマガイソウ

 

そういう人は

決して植物の名前は忘れません。

 

お婆さんはその後、

 

「オケラが気になる」

と我が家に訪ねておいでになりました。


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見るなり

「初めてみた、初めて聞いた」

と。

 

4年前のあの日、

私にオケラを教えてくれたあの方は誰だったんだろう?

 

あそこで見たオケラはなんだったんだろう?

まるで狐につままれたようですー💫

 

 

 

世界史を大きく動かした植物

世界史を大きく動かした植物

 

この本はとても興味深い本なのですが

人類は、

実は植物に動かされている

という目線で書かれた本です。

 

ある日突然現れた小麦や稲やトウモロコシなどのイネ科の植物。

 

宇宙から来たのではないか?

とも言われています。

 

本には載って居ない事ですが、

日本由来の素晴らしい薬草ヤマトトウキ。

 

どこから来たのか、

起源は未だ謎だそうです。

 

不思議過ぎます✨

 

 

そこで私はこう思う事にしました。

 

植物は時空間を越えられる、

そして人間の記憶も操れるのではないか?

 

人間に興味を持った植物、

支えようとする植物、

人間が嫌いな植物、

孤高な植物、

魅力させる植物、

魔法を使える植物、

メッセージを送れる植物…

 

そういう事はあり得る。

 

 

この地球で、

植物に嫌われたら逃げられません。

 

植物の住みかにお邪魔させて頂いてるという気持ちを忘れないように、

初心に戻ろうと思う出来事でした‼️

 

 

 

最後まで読んで下さってありがとうございます

 

 

 

 

伊藤邦男先生の本の引用はこちら

↓↓

佐渡島の植物と民俗

 

 

 

 
 
 
 
 
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