佐渡島野草研究家 菊池はるみ

佐渡島で自然と暮らした先人の知恵をライフスタイルにとり入れた生活をする主婦です。 子供3人、猫4匹、夫と古民家で暮らしてます。 佐渡島の民俗学と植物学者の伊藤邦男先生の本を参考にさせて頂いてます。

虫下し

伊藤邦男先生の本を読み返していると、

【虫下しに用いる】

などという聞きなれない言葉をよく目にします。

例えばカヤの実やセンダン、

海藻の紅藻を使ったそうです。


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(カヤの実)

 

虫下しとはなんだろう?・・・・

 

調べてみると、

虫下しは寄生虫を除去する手法で

定期的にお腹にいる寄生虫を駆除していたようです。

 

原因は

畑に人糞の肥料を使うことにより、

野菜に寄生した回虫などがお腹に寄生するそうです。

 

回虫がいると、

腹痛や虫垂炎など様々な病の原因になったそうです💦

 

現在の日本では水洗トイレや化学肥料の普及で、ほぼ壊滅させることができだそうですのでご安心ください。

 

 

私が子供のころは

まだ水洗トイレが普及していなかったので、

祖母が畑に人糞肥料を撒いていました。

 

独特の匂いだったことを今でも覚えています。

 

自然と仲良く生きる勉強会では

人糞肥料をこう習いました。

 

それは素晴らしい循環であり

人糞肥料はその家族の体の状態を野菜が読み取り、

薬になる野菜に変化してくれる。

 

 確かに素晴らしい循環ですが、

負の面もあるということを

「虫下し」を調べることによって学ぶことができました。

 

でも回虫が及ぼすいい影響もあるそうです。

 

藤田紘一郎は、

回虫(ヒト回虫)の寄生が花粉症などのアレルギー性疾患の防止に

効果があると説いている。

それによると、

花粉症は花粉と結合した抗体が鼻粘膜の細胞に接合し、

その結果としてヒスタミン等の物質が放出されて起こるが

回虫などの寄生虫が体内にいる場合、

寄生虫は人体にとって異物であるので対応する抗体が大量に産生され、

しかもそれらの抗体は花粉等のアレルギー物質とは結合しないので、

アレルギー反応も起こらない。

近年アレルギー性疾患が激増しているのは

回虫保有率が極端に減少したためであるという。

少数の回虫寄生であれば、

むしろ人体に有益な面も見られると考えられる。

ヒト回虫とヒトには安定した共生関係が成立している可能性も考えられる。

 

面白いです

人間というのは絶妙なバランスで健康を保っているのですね。

 

💩が汚いものだけで終わるのは悲しいので、

良い面も知れて良かったです😃

 

他にも面白い情報を見つけました。

猫から寄生するトキソプラズマは、

不安や落ち込みを回避する成分を分泌するので、

起業家にはトキソプラズマに感染してる割合が多いとか。

メンタルにも影響を及ぼすなんて、

驚き👀‼️
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戦国武将もきっと感染していたでしょうね✨

戦後の経済復興にも影響があったんだろうな。

恐怖と悲しみのトラウマを乗り越えるのにも影響があったんだろうな。

 

 

何でも除菌すれば良いという考え方はちょっと違うのかもしれません。

 

今日も家族が健康で健全に一日を終えられた事はやはり奇跡で、

神秘で凄いことです。

 

 

虫下しの一文で、

深いい事が学べました(*^^*)

 

 

最後まで読んで下さってありがとうございます。

 

 

 

 

伊藤邦男先生の本の引用はこちら

↓↓↓

佐渡島の植物と民俗