佐渡島野草研究家 菊池はるみ

佐渡島で自然と暮らした先人の知恵をライフスタイルにとり入れた生活をする主婦です。 子供3人、猫4匹、夫と古民家で暮らしてます。 佐渡島の民俗学と植物学者の伊藤邦男先生の本を参考にさせて頂いてます。

念願だった風草の履物を作りました

道端の草風の履き物は、
藁より3~4倍長持ちして人気だったとか。

 
 
 
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藁(わら)は木よりも高価な草

 

 と言われていて、

稲作に向かない山間部ではなかなか価値の高かった藁(わら)の

代用として、

風草やフトイや真竹の皮が草履に使われていました。

 

カゼクサとは何かというと、

道端に自生するイネ科の植物でthe雑草と言われるものの一つだと思います。

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カゼクサは、

単子葉植物イネ科スズメガヤ属多年草で、

道端や人家周辺の荒れ地にごく普通の大きなになる雑草である。

名称は中国名の知風草から。


本州から九州に見られる。国外では朝鮮、

中国からチベット方面に分布する。

ごく普通に見られる雑草である

。大きな株を作り引き抜くのは困難。

しかし、畑地などに出現することは少なく、

苦労して駆除するものでもない

 

現在は誰も採取しないので草刈り機ですぐに刈られてしまい、

穂が出るまで大きくなることも難しいし、

集めにくくて作りにくいです。

風草の花言葉は「未来」。
変化の多い風の時代にぴったりの履き物かも知れないです。


風草の履き物で海に入ると水神様を怒らすと言われています😓

草を入れるだけでで水神様が怒るなら、
そんなに繊細な神様なら

プラスチックのゴミで溢れている今、
水神様はどうしておられるのだろう(涙)

この話を知り、

昔の人は生活するうえで、

自分たちは自然の中の一部ということを意識し、

見えないものへの敬意がすごいなと感じました。

 

風草足中草履を履いてみましたが

痛いです。

きっと作り方が間違えてるのかも知れません。

 

正式な作り方を今は知る人はいらっしゃるのだろうか?

 

そんなことを思いながら足中草履を編みました(^^♪

 

 

 

 

最後まで読んで下さってありがとうございます。

 

 

 

伊藤邦男先生の本の引用はこちら

↓↓↓

佐渡島の植物と民俗