佐渡島野草研究家 菊池はるみ

佐渡島で自然と暮らした先人の知恵をライフスタイルにとり入れた生活をする主婦です。 子供3人、猫4匹、夫と古民家で暮らしてます。 佐渡島の民俗学と植物学者の伊藤邦男先生の本を参考にさせて頂いてます。

精霊花の検証

精霊花という野草があります。

その花は

「冥界に行かれた方との通信がとれる花」

と伝えられています。

 

今回は

佐渡で唯一の即身仏に、

精霊花を供え

検証してみたお話を書きたいと思います。

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遠い霊界からおいでになった精霊様は

沈んでおられる。

精霊花でショーレー様は目を覚まし会って下さる…。

佐渡小木の花・名木・美林 著佐渡小木博物館 抜粋引用

お盆になると、ショウリョウサマ(精霊様)は

五色の雲にのっておいでになる。

くずのつる葉を五色の雲にみたてて、

仏前に飾る。

8月13日の夕方、

麻穀で迎え火を焚き、

精霊様をお迎えする。

‥‥

お盆に冥界からおいでになった精霊様は、

沈み眠っておられる。

その霊をよみがえらせるのが精霊花である。

「精霊様を毎日進ぜるが、

精霊様は毎日目覚めてわたしに会って下さる」

佐渡花の風土記 著伊藤邦男 抜粋引用

 

精霊様とは先祖様のことのようです。

 

その精霊花とは

ミソハギという植物です。

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耕作放棄地の水田やダム付近などの

水辺が好きな野草です。

 

ミソハギは漢字で禊萩。

ミソハギ科の多年草

佐渡ではミソハギとエゾミソハギが分布しており

北方系のエゾミソハギは大佐渡に、

ミソハギは小佐渡に分布しています。

 

盆花として使われる植物は、

他にもあります。

・百日草

・千日紅

ヤマハギ

・オランダギク

 

盆花にミソハギを供える風習は、

上記の植物がほとんどで、

もうほとんど見かける事はありません。

 

ミソハギを供えた場合、

どのようなことが起こるのかとても気になっていました。

 

実際にお仏壇に供えてみたのですが、

時々しか手を合わせない私には、

何もわからずじまいでした💦

 

 

お彼岸が近くなった頃、

シャーマン千明ちゃんから

「はるみさんと佐渡をめぐりたい(^^♪」

とのお誘いを頂いたので、

 

そうだ、

ミソハギの検証をしてもらおう

と考え、

 

佐渡で唯一の即身仏が眠っておられるお寺に行ってみました。

 

シャーマン千明ちゃんのブログおすすめ

↓↓↓

note.com

 

さて、

何が起こったでしょう

 

 

まず即神仏とは何かを説明します。

即身仏とは

疫病や飢饉に苦しむ衆生を救うべく、

高僧が土中に埋められて入定した。

民間信仰

明治期には法律で禁止された。

ものすごい修行ですよね💦

 

私とシャーマンちあきちゃんは

即身仏の眠っておられるその場所に、

ミソハギを供えました。

 

ミソハギは不思議なエネルギーだね」

 

といいながら

シャーマン千明ちゃんは手を合わせました。

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私も手を合わせましたが、

清々しい風しか感じる事ができません。

 

『平和は、無であること』
『祈りは、楽しみである。
 楽しさは、ひろがる』

 

すごくおだやかだよ~。

とのことでした。

ちあきちゃんの通訳だと

 

→凄く意外な言葉に、
数回聞き返してしまいました😳
今は法が整備され、即身仏になることは困難。
また、インターネットが発達して
遠くの人にもお互いのエネルギーや学びを
容易に届けることができるようになった。
昔のような形の厳しい修行が必要なわけではない。
となると、
これからの時代に必要なのは楽しみを感じる祈りかもしれないとの事。
楽しさは、ひろがる。
周りに普及していく。
祈りが歓び・楽しみであるようなものになっていくのも、
現代に合っているのかもしれない。

 

もともとシャーマン千明ちゃんは、

仕事としてメッセージを受け取っているので、

ミソハギがどのように作用したかはわかりませんでした。

 

けれども、

ミソハギが供えられた即身仏の眠っておられる場所は、

とても美しく気持ちがいい場所に見えましたよ。

 

お寺から戻るとき

シャーマン千明ちゃんは、

 

「そういえば佐渡に来る前に

大和と佐渡をつなげと

先生にいわれたの」

 

と何やら宿題を思い出していました。

 

 

このお寺について

私は知識を持ち合わせていなかったので

郷土史で調べてみました。

 

大和と佐渡の長谷

奈良県桜井市にある長谷寺を知る者は、

佐渡長谷寺の伽羅の配置や石の階段や

ボタンの植え込みにいたるまで、

よく似ているのに驚く…

畑野町史信仰編ー

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…ちあきちゃんの宿題の言葉に似ている⁈

 

この佐渡長谷寺は、
佐渡が日本の鬼門に当たり、

悪魔邪神が人民を悩ますので、

弘法大師がその事を知って島内一の勝地である長谷の峰に

大同2年に作ったのが始まりと言われています。

江戸時代に日本で高麗人参(薬草)の栽培を成功させた

先駆けの寺です。

 

…薬草を栽培?奈良県桜井市?!

今めちゃくちゃ薬草サドオケラでお世話になっている機関の住所と同じだ!!

↓↓↓

ikkakinokinoha0401.hatenablog.com

 

このお寺の歴史は「長谷寺来由記」に記されており、

筆者は深海さん。

深海さんは長谷寺に入定し即身仏なられた高僧です。

※入定とは永遠の瞑想に入っているという信仰を指す

 

…深海さんって、

私の弟もお坊さんになって同じ名前だ!

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家族も親戚も

弟がお坊さんになるなんて想像してなかったなー

 

 

郷土史をみながら、

ご縁の不思議さを堪能しました。

 

 

ミソハギをきっかけに

色々深堀できて楽しかったです。

 

 

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ミソハギ

薬草としても利用でき

かぶれや止血、整腸作用などがあるとされています。

花期は8月~9月です。

 

 

 

最後まで読んで下さってありがとうございます☺

 

 

 

 

 

 
 
 
 
 
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