佐渡島野草研究家 菊池はるみ

佐渡島で自然と暮らした先人の知恵をライフスタイルにとり入れた生活をする主婦です。 子供3人、猫4匹、夫と古民家で暮らしてます。 佐渡島の民俗学と植物学者の伊藤邦男先生の本を参考にさせて頂いてます。

春の七草について調べてみました

1月7日は春の七草粥の日でしたね。

けれども佐渡島は雪が積もっていて、

本当に1月7日にこの伝統を受け継いできたのかが、

疑問に残りますね(^^♪

佐渡は、

雛の節句も4月3日、

御薬師様のお祭りも5月8日、

の一か月遅れ。

 

きっと春の七草

1か月遅れの2月7日だったのかもしれませんね。

 

一般的には春の七草と言えば、

せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな 、すずしろ 

 

 

 

 

お正月で疲れた胃を休める為の

身体を養生する食事というのが、

一般的な認識でしょうか。

 

 

せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな 、すずしろ 

とは

セリ、ナズナハハコグサ

ハコベコオニタビラコ、カブ、ダイコン

 

ですね。

佐渡ではコオニタビラコは未だに見たことがありません。

 

ダイコンとカブが野のものではないので

本当の七草とは、

セリ、ナズナハハコグサ

ハコベコオニタビラコヨメナ、ノビル

という説もあるそうですよ。

佐渡にはヨメナは自生しないことになっています。

 

春の七草は、

佐渡島では悪神様の疫を除くといい、

七草粥の汁で爪を洗い爪を切る風習も真野町で行われてきたそうです。

 

また「七草ばやし」

というものがあって、

粥に入れる若葉を歌いながら叩く習俗もあったそうです。

とうどの鳥と 日本の鳥と

渡らぬ先に 七草はやせ

まな板をたたきながら

はやしたそうですよ。

 

昭和55年生まれの

山育ちの私でも、

この風習は知りません。

 

今でも続けていおられる方がおられたら、

ぜひ教えて下さい。

 

私が

面白いな

と思った

七草粥のような風習

をご紹介致します。

 

 

佐渡の相川戸中の昔話。

「嫁さんたちが、

寒に入ると(1月6日頃から2月3日頃まで)

実家へ1週間くらい帰る。

この1週間、

食っていた大根飯はやめて、

家中でムギメシを食う。

汁の実もクサマメ汁に限られる。

※クサマメ=クサギの葉

ナエ(内臓)のくすりといって”五臓円”の黒練り薬を

家中で1週間飲み続ける。

漢の1週間、

家中で村中で食餌(じ)養生し、

病気よけに薬を飲み、

心身を清浄にさせ精気を養った。

 

 

なんだか

とてもやってみたい気が

してきました(^^♪

 

このクサマメ=クサギという木は、

佐渡の三大糧葉といって

沢山食べられていた木の葉です。

 

クサギの木を見ては、

「家にクサギが1本あれば、

つくだ煮屋を1軒かかえているようなもの」

と例えられ、

昭和に入っても良く食べられていたそうです。

 

私の家にはつくだ煮やが20軒はあります☺

 

さてそのクサギとはどんな植物でしょう。

 

クサギ

何処にでもすぐに生えて来るパイオニア植物です。

とても手に入りやすい。

気になる味なのですが‥‥

 

まずいです

とても苦いです

 

灰汁抜きしても、

きちんとお料理しても、

とても苦い💦

土によって味が変わるのだろうか?

 

これが美味しいと感じる

昔の人って本当に凄いですね。

 

 

ちなみに今日は、

我が家は七種類の草木を入れた

七草木カレーにしましたよ。





2月7日にはきちんとやりたいと思います☺

 

 

最後まで読んで下さってありがとうございます☺