佐渡島野草研究家 菊池はるみ

佐渡島で自然と暮らした先人の知恵をライフスタイルにとり入れた生活をする主婦です。 子供3人、猫4匹、夫と古民家で暮らしてます。 佐渡島の民俗学と植物学者の伊藤邦男先生の本を参考にさせて頂いてます。

生きる力を与えてくれる存在

佐渡では

超酷暑が続き、本当に参ってしまいます。

雨も降りません。

 

今後の影響は大きいと思います。

 

先日村の集まりで話題になりましたが

今年は自然の様子が少し違っています。

 

まず蜂が居ない🐝

アメリネナシカズラ

圧倒的に少ない。

海藻が少ない。

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アメリネナシカズラ

 

ギシギシやイタドリにつく虫が多すぎる。動きの遅いゴキブリが大量にいる。

 

‥‥。

 

農産物も米も

今年は悲しい結果にならない事を祈ります🙏

 

さて、

私が先月野草のレクチャーをした時に、

島外から来た料理人の方が教えてくれたのですが、

 

日本人の力を最大限に引き出せる食材、
それは「野草」だった説。

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第二次世界大戦以後急速に野草を食べる文化は急速に廃れ、大きく食生活が変わりました。
もしかしたら「意図的だったのでは?」とも言われています。

 

この説、めちゃくちゃ納得する事があるので根拠を6つにまとめました。

 

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🌱その①
戦前の佐渡の教育者が残している、食べられる野草の書の内容が、長年培われてきた完成された知識としか思えない内容である。決して野蛮なものではない証では?

🌱その②
縄文時代はあまりにも有名ですが、平安時代の貴族の食物にも野草が含まれている。

🌱その③
村の年寄りが「野草は生きる力を渡してくれる」と言っていた事。

🌱その④
90歳の、寝たきりで入院中だったお婆さんに、野草茶を飲んでもらった。すると起き上がれる様になり、お世話になった方々に電話をかけ出した。これにはお医者様もびっくりしたとか。その後、天に召されたそうです。野草がお婆さんに、人生最後のお仕事のエネルギーを分けてくれたのかもしれない。

🌱その⑤
エネルギーの数値化が出来る方Aさんに、野草の入浴剤でを見て頂いた。

数値はダントツで高かった。Aさんは、様々製品などのエネルギー値を見て来た経験がある中で、野草の持つエネルギー値に驚いた。

🌱その⑥
佐渡の野草を首都圏の方に食べて頂いた。
「数年ぶりに夜も元気になれた😀」と
感想を頂いた。
特別な野草ではなくどこにでもあるハコベアキノノゲシなどのごく普通の野草である。

 

 

野草は入手は簡単ですが、
食すには見分けなければいけません。

これが大きなハードルです。

美味しくないものも多いです。

 

また、

食べ慣れないとお腹を壊す場合も!


でも、

覚えてしまえば一生使える知識ですから覚えて欲しいです✨

 

 

最後まで読んで頂きありがとうございました😊

 

 

講座のお知らせ(残り1名様)

 

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お申し込みサイト

 

https://note.com/chiaki_photo/n/n2a62d8112793

 

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(残り3名様)

お申し込みサイト

https://m.facebook.com/events/s/%E9%87%8E%E8%8D%89%E3%82%A2%E3%82%BD%E3%83%92%E5%A4%8F%E3%81%AE%E3%81%8A%E3%82%8F%E3%82%8A%E3%81%B5%E3%81%B5%E3%82%93/6383616015085531/

 

 

 

野草講座のお知らせ

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【野草講座のお知らせ】

身近な野草と草木の葉を、
おにぎりの具に活用できる講座を開催致します。

この講座を学ぶと、
お庭にある植物でおにぎりの具を、
簡単に作ることができるようになります。

野草を食べると
「なんだかほっとする」…✨
多くの方がこのような感想を下さいます。

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それは、
備蓄しないでも身近に
十二分に食べ物があることが知れた安心感と、子供の頃に草花で遊んだ記憶がよみがえるからかもしれません。

 

野草は
はじめのうちは
全く美味しそうに見えません。

野草は工夫すると、
驚くほど美味しく食べることができるようになります。

 

 

それを繰り返していると、
不思議なのですが野菜のように美味しそうに見えてくるようになります。

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昔から食べられてきた野生植物で、
比較的美味しくて食感の良い植物が、
山菜というカテゴリーと認識されているのではないのかな?と私は考えています。

 

山菜の専門家は多いですが、
道ばたの食べられる野草の専門家は限りなく少ないです。

 

江戸時代からは
身近な野草や木の葉は、
救荒植物として記されています。

「平素から識別できる能力を養い、
さらにすすんで自らが試食、
体験しておくならば、
一朝有事に際してよく人を救い、
自らも生を全うできる…」

とあるように、
有事の際も
かなり役に立つ知識です。

長くなりましたが、
一緒に楽しみながら野草を学びませんか?

 

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【講座について】

日程:5月27日(土曜日)
時間:13:00~15:00
場所:二宮萬友荘
   佐渡市二宮655
持ち物:動きやすい服装・エプロン
    三角巾
参加費:3500円

少雨決行

参加ご希望の方や、

ご質問等ございましたらこちら

 

☟☟

☎︎09048328179

mail:Yaso.harumi@gmail.com

 

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野草カフェを開催しました

 

5月5日に特別コラボ企画の

野草カフェに
お越し下さいました皆様、
ありがとうございました〜😊

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おかげさまで、
多くの方に野草を味わって頂けて
嬉しい限りです。

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身近な草花を
ふんだんに入れたお料理は、
新しい創作料理にも見えますが、
実は先人が残した知恵が基礎になってます🌱

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⚪︎草花おにぎりセット

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⚪︎タンポポのみたらし団子

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⚪︎スイバとガマズミとスギナのワッフル

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⚪︎ノゲシカラスノエンドウのキッシュf:id:ikkakinokinoha0401:20230512230637j:image

⚪︎藤のスカッシュ

 

美味しい山菜とは違い
道草などの野草を食べる知恵は
すっかり忘れ去られてしまい
めちゃくちゃマイナーです。

 

けれども
庶民を支えて来たそれらの知恵は
素朴ですが強力な心の支えになります😊

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だって
あまりにも私達に身近な存在ですから!

 

私達の活動が、
足元にある身近な存在に少しでも興味を持つきっかけとなりますように🌿

 

身近な野草ほど
見分けるハードルは高いので、
意外と楽しくなっちゃいますよ🎵

 

コラボしてくださった佐々木 理可さん、岡山県から佐渡に来てくれて有り難う!

 

https://instagram.com/wild_flower_nobanano_aio_rica?igshid=NTc4MTIwNjQ2YQ==

場所の提供してくださった
井上 ゆかりさん

いつも有り難う^_^

 

 

 

最後まで読んで頂きありがとうございます♪

 

 

 

 
 
 
 
 
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今年の佐渡蒼朮の様子

ようやく暖かくなり、

佐渡蒼朮もぐんぐん大きくなってきました。

 

佐渡蒼朮のこと

☟☟

ikkakinokinoha0401.hatenablog.com

色んな事象を乗り越えて、

逞しく根付くその様子には勇気をもらえます。

今年で3年目の株。

佐渡蒼朮はまだまだ分かっていないことが多い植物ですが、

一般的には

佐渡のものが品質もよく、

成分が純系に近いといわれています。

在来の朮と非常に混ざりやすい、

また、

なぜか佐渡でしかうまく育たない…」

ともいわれています。

 

ですが実際に育ててみると、

色んな疑問が浮かんできます。

 

とても強い植物で、

雑草と言われている植物にも負けない強さがある。佐渡意外でも育ちそうです。

毎日眺めていると

愛着が湧いてきます😊

 

オケラといえば日本の里謡で

「山に旨いはオケラにトトキ」

と示される美味しい食べ物を指す言葉があります。

 

その植物は

オケラ=在来のオケラ(白朮)

トトキ=ツリガネニンジン

 

を指すので、

サドオケラ(蒼朮)と在来のオケラ(白朮)を食べ比べてみました。

ほぼ同じ味でした。

 

 

私は「山に旨いはオケラにトトキ」

と伝えられている里謡じたいに疑問が出てきました。

 

まず、

トトキ=ツリガネニンジン

オケラ=在来のオケラ

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(ツリガネニンジン)

 

 

食べてみましたが美味しくないのです。

 

ウワバミソウやモミジガサやギボウシやアマドコロなどは、

オケラをはるかに上回る美味です。

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(モミジガサ)

 

そして、

採取も容易です。

 

一方

トトキ=ツリガネニンジンはよく見かけますが、

野生する在来のオケラは、

私は一度も見たことがありません。

 

採取も難しく美味しくないのに

なぜこのように言われるのか??

 

この里謡の「旨い」という言葉の意味が知りたい。

 

ツリガネニンジンもオケラも、

折ると白い液がでます。

 

この液体が何かのヒントなのでしょうか?

毎日考えてしまいます。

 

 

 

最後まで読んで下さってありがとうございます☺

 

 

 

 

 

 

 

牧野富太郎と佐渡

NHKドラマらんまんが人気ですね。

今年はこの影響で、

身近な植物が見直されるきっかけになると良いですね。

 

さて、

この佐渡島にも牧野富太郎が来島した事がありますので

ご紹介致します。

佐渡植物園の東屋にあるパネル)

 

牧野富太郎佐渡に来島したのは昭和8年7月71歳の時でした。

目的は1887年新種として発表した

日本特産の固有種『ヤマトグサ』の分布を確認するための来島でした。

ヤマトグサは牧野富太郎が注目した草で有名です☺

新潟県では越後に全く分布しませんが佐渡には山中に分布します。

 

そのことが注目される

きっかけの一つが

当時の佐渡の植物学者や

写真家の近藤福雄らの

多大なる活躍があったからです。

 

ヤマトグサが広範囲にわたり分布する様子を見て、

牧野富太郎

「群落としては全国一かもしれない」と申されました。

(パネルの拡大写真)

ハイイヌツゲを持っているのかな?

 

 羽茂地区にある佐渡植物園は、

昭和23年4月に県下にさきがけて設立された植物園です。

酒川哲保氏(羽茂)が、

敗戦後の人々に足元にある喜びを知ってもらおうと、

路傍の草木に名札を付けたのがはじまりです。

 

その際に指導者の一人として、

牧野富太郎からも直接指導を得ることができたのですが、

その結果全国でも数少ない博物館の資格をもつ植物園となりました。

(広報はもちの画像)

牧野富太郎88歳の時に近藤福雄らが上京して、

指導してもらったそうです。

 

名称の「佐渡植物園」は近藤福雄(金井)によるものです。

また当初の柱票の文字は、

牧野富太郎直筆の揮毫(きごう)であるといわれています。

(画像広報はもち)

 現在の佐渡植物園でも、

なんとなくその面影を残しているのですが

あの標柱はこれなのかな??

 

左右の位置が違う…

道路の拡張工事で移動したのでしょうか?

よくみてみると、

うっすら「交通安全度津神社」とかいてあります。

 

違うものなのでしょうか?

それとも当時の柱票を再利用しているのか?

 

ご近所の人にもお話を伺ったのですが、

誰一人解らなかった💦


という具合に

当時の面影が至る所に残っております。

 

最後まで読んで下さってありがとうございます☺

 

 

 

 

佐渡の麻事情

麻は、

日本の衣服や

茅葺き屋根の材料

漁の網

神事

仏寺では「おがら」として使われ、

戦前まで生活の一部でありました。

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日本にとって欠かせない草であります。

国の国草でもある大麻は、

全てが

そういう効果があるわけではなく、

種類は豊富です。

 

誤解を受け

全てが悪いイメージが多くて切ないです。

 

でも今年70年ぶりに大幅に見直される事となりました。

 

本来の大切なものが

戻るといいですよね!

 

佐渡島においては、

麻は主に漁に使う大事な道具や

衣服や茅葺き屋根の材料として

使用されていました。

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茅葺き屋根の下で休むと

ものすごい勢いで体力が回復するらしいですよ!

その事が書かれたみつろうさんのブログ

↓↓↓

京都美山のかやぶき集落 | さとうみつろうオフィシャルブログ「笑えるスピリチュアル」Powered by Ameba

 

佐渡の山奥のお婆ちゃんの体験談が印象的でした。

 

「今まで普通に育てて

繊維をとっといたのに、

急に毒だって言われてなー。

なんだかわからんかったけど、

毒になるちゅーし、、、やめた」

 

とお話ししておりました。

 

ちなみに佐渡では

タバコのように使用していた文献は、

みた事は有りません。

 

神事の大麻

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(現在は竹で代用)

 

仏教ではお盆の「おがら」

として本来は麻が利用されていますが、

現在は別の植物で代用しています。

 

 

縄文〜戦前まで共に生きて来た

重要な草という事がわかります。

 

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(サキ織と麻について)

 

すごいと思った事があります。

それは戦後に栽培が禁止され、

わりと普通に野生化していた麻を、

ここまできちんと駆除できた人間の力。

※例外もあるようです

 

 

逆の場合もあります。

 

佐渡では

一度絶滅した朱鷺を甦らせました。

 

現在は500羽まで復活させ

あらゆる場所で自由に羽ばたく朱鷺。

 

予算さえあれば、

人間って

なんでも出来てしまうのかもしれません。

 

絶滅しそうな薬草だって、

バジェットがあれば

もう一度復活させることは

容易にできるという事です。

人間の力はすごいですね♪

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます😊

 

 

 

野草から学ぶ大切な事7つ

 友人が話題のチャットGPTで

私の事を質問したところこのような返答が来たそうです。

↓↓↓

一部違う部分はありますがAIにも

野草や植物などの研究家として認識されていることが嬉しいです。

 

この先AIが意思をもつようになり

自然環境を守る側になってほしいものです。

 

春になり、

植物が芽吹き、

山や海や滝に赴き感性を高めるようにしています。

 

自分を整えた状態で伊藤邦男先生の本から

野草についてをわかりやすく抜粋してみました。

 

最後まで読んで下さってありがとうございます☺

 

 

 

伊藤邦男先生の本の原本はこちらで読むことができます。

ameblo.jp