佐渡島野草研究家 菊池はるみ

佐渡島で自然と暮らした先人の知恵をライフスタイルにとり入れた生活をする主婦です。 子供3人、猫4匹、夫と古民家で暮らしてます。 佐渡島の民俗学と植物学者の伊藤邦男先生の本を参考にさせて頂いてます。

2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧

無農薬の畑

90歳のお婆さんと、東京からUターンしてきた娘さんの畑は、 肥料は与えますが農薬は使わないそうです。 作物が取れ過ぎるので私達はお裾分けを頂いてます 90歳のお婆さんと娘さんはお肌ツルツルで、バイタリティーに溢れています。 ブロッコリーの畑は美…

かわいい草花のお茶

この季節、道路脇の身近な草花もかわいいです。 ノミノフスマ ノジシャ キュウリグサ (↑これらの草は食べれます) 集めた小さな花束を作ってみたのですが、可愛くて萌えます✨ 山にはシュンランが美しいです。昔ながらのシュンラン茶に、これらの花を浮かべて…

キュウリグサ

道端にキュウリグサが生えています。 とても小さいけど、 良く見るとものすごい可愛いお花。 キュウリグサ ムラサキ科 越年草 キュウリの香りがするからキュウリグサといい、食べられます。 毛が有ってモサモさした食感です。 この草の凄いところは 道端等の…

シュンランのお茶

山に入ると シュンランの透明度がものすごく際立っていてまるで妖精のようでした✨ シュンラン ラン科 シュンランは食べれます。 茎や花を酢の物にして食べたり、塩漬けして桜茶のようにするのが昔ながらの食べ方です。 お腹を満たすというよりは、 美しいも…

佐渡島 弔いのお香

佐渡島の農民は、 線香は高価の為自分達で手作りしていました。 判っているだけで4種のお香が有りました。 ○シキミの葉のお香・・・抹香といい高級品 ○ハマゴウの葉のお香・・・浜香といい海辺 の人の香。7月の土用に採取し干して作る。 ○椿の花ビラのお香…

ヒトリシズカと源義経

「ヒトリシズカ」が咲いていました。 湿気の多い森の木の下によく見かけます。 ヒトリシズカ センリョウ科 多年草 別名 眉掃草 眉掃という昔のお化粧道具に見立てた花は、現代の眉ブラシそっくりに見えます 資生堂 シュエトゥールズ ブロー&アイラッシュブラ…

令法という木

「令法」 リョウブと読みます。 この木には足を向けて寝られない程感謝しています。 リョウブ リョウブ科 落葉低木 方言:ロウボウ リョウボウ 私が老人ホームでアルバイトをしてる時、 リョウブにお世話になった方は沢山おられました。 祖父は米よりも沢山食…

葛の蔓で草履作り

『足中草履(あしなかぞうり)』 と呼ばれる 西郷隆盛が履いていた草履として有名な小さな子供用に見える草履があります。 戦国時代の戦闘時や、 雨の日の草履として使われていました。 履いていると、 鼻緒部分に有るツボが刺激されて頭がスッキリしたり、 姿…

栃の木巡り

昨年秋に佐渡島の栃の巨木巡りをしました。 海辺から車で5分程で栃の木の原生林にたどり着けるのは島の特徴。 縄文時代~近代まで救荒食料として私たちの御先祖様を支えてくれた栃の実。 脂肪吸収抑制、血糖値を押さえる効能もあり素晴らしい木の実。 悲し…

お庭は薬箱

「胃が痛いから野草茶作って」 と訴える友人。 何かお手伝い出来るかな?と思った時 ある自然療法の本に、 (お庭に生えて来る草は、自分に必要な草) と書いてあったのを思い出し、 友人の庭に自生する食べられる野草をお茶にしてプレゼントしたところ、 とて…

豊作の予祝花桜🌸

コノハナサクヤ姫なる桜豊作を予祝した桜は今年も咲き、美しく散っていました。 先人は咲き方や散り方をみて、 今年の作物の傾向を予測したのだそうです。 今年は例年に比べて開花は早かったけれど、 美しく咲いてくれてました。 異常な暖冬だったにもかかわ…

ハマワスレナグサ

ハマワスレナグサ ムラサキ科 多年草 帰化植物 あちこちに咲いています 田んぼのあぜ、 駐車場、 コンクリートの階段脇。 よくみないと気づかない花ですが、見つけた時は2色の花に感動します。なぜそうなるかというと、 青い花が時間が経つと黄色に変色する…

佐渡産メープルシロップ

樹木医さんから、イタヤカエデの樹液で作ったメープルシロップ頂きました。 佐渡で自生するカエデの仲間は6種有り、 一番美味しいのはイタヤカエデだそうです。 (こちらの葉は多分イタヤカエデ) カエデの葉はメープルシロップ容器に載っているラベルの葉とそ…

ハマダイコンに元気をもらった

海岸には今年も ハマダイコンが咲き乱れとても可愛い。 ハマダイコンは食べれます。 ダイコンと比べると筋が有るし固いので美味しくない。 太ったハマダイコンを煮込むと、 カブに似たような食感になります。 美味しいのは花が咲いた後のサヤ。 スナップエン…

スギナのおやつ

スギナが青々と育って来ました✨ 佐渡島では スギナを利用した記述は一切無いそうです。 スギナがが生えて来る土地は酸性に傾いているからスギナが中和してくれている。 と聞いた事があります。 スギナが土壌を甦らせていると思うと有難いですね スギナは髪を…

晩酌に草花を

私は、 たまーに晩酌をします。 飲む時はリーズナブルなワイン。 ある本に、 ドイツの修道女が白ワインにスミレを入れて体を癒してい事が書かれておりました。 とても可愛かったので私も真似をしてみました✨ スミレはバイオレットと呼ばれ、 ヨーロッパなど…

佐渡島の薬湯 ❰仙寿湯❱

私の生まれ育った地区には、 薬草湯『仙寿湯』が有りました。 かなり前に生産は中止されて、 今では幻の湯になりました。 小さい頃の風呂の思い出なのですが、 わき水を薪で沸かし この仙寿湯を入れた湯が大好きでした。 この頃は、 多くの家庭が自宅にある…

野草パンケーキ

キビと米粉を加えたパンケーキを朝食にしました。緑のクリームは桑の葉の粉末。 生地について ホットケーキミックスに 米粉と キビ粉を入れました。 失敗しにくいのでおすすめです。 ホットケーキミックスが甘過ぎるという人にもこの方法はおすすめです。 ホ…

アミガサユリの伝承

上杉景勝の佐渡攻めのとき、 負けた兵が逃げ延びてひっそり山に身を隠した。 その時この薬草で傷を癒したという伝承が残っています✨ アミガサユリ(バイモ) ユリ科 いつもは4月20日に咲のですが 今年は3月末から咲いていました。 肺病の薬草だったとのこ…

タンポポのドーナツ

タンポポの花が とても美しい季節になりました。 庭のあちこちに顔を出してくれて、 見てるだけで元気になりました。 子どもが庭でタンポポの花を一生懸命摘んでくれたので、 タンポポの花びらだけを沢山入れた米粉ドーナツを作りました。 採取した花びらを…

天女がくれた野草の軟膏

森が大好きな天女が作ってくれた 日本ミツバチと野草の軟膏。 この軟膏は、 数ヶ月にも及ぶ私の蕁麻疹を 支えてくれました。 蕁麻疹が出た跡、 この軟膏を塗るとすーっと痒み引きました。 ぼこぼこになった肌、 原因がわからなくて心が折れそうな私の心も癒…

コロナの影響

コロナの影響で今年は、 美しい山野草を見るトレッキングツアーは行われないとのことです。 佐渡の山野草は今年も元気でいてくれてますのでご紹介致します。 雪割草は 冬を乗り越えた民への山からのプレゼントと言われてます。 早くコロナが終息しますように…

杉のマドレーヌ

『天然杉入りマドレーヌ』作ってみました。 日本人は昔から杉のエキスをとっていました。 ・味噌ダル・漬け物ダル・醤油ダル・日本酒のタルも全部杉でした スギ ヒノキ科 常緑針葉樹 日本原産 真っ直ぐのすぐは、 スギからきた言葉 最近はプラスチックの普及…

美味しい野草 ツリガネニンジン

「ツリガネニンジン」 の美味しい季節になりました✨ ツリガネニンジン キキョウ科 方言 トトキ 私は小松菜的な味に思える野草なのですが、 調理法としては油炒めが美味しい。 菜種油と良く合います。 ヒジキとごま和えにすると最高です。 ❰山に旨いはオケラ…

しろもんじゃ くろもんじゃ

山にはシロモンジャが咲き始めました✨ 佐渡方言シロモンジャとは タムシバのこと。 タムシバ モクレン科 方言 シロモンジャ 佐渡の南部ではシロモンジャと呼んでいました。 さわやかなほんのり甘い香りのお花は、 頭痛を伴う鼻炎の薬だとか。 佐渡から江戸に…

水芭蕉

花言葉 「美しい思い出」 の水芭蕉。満開でした 誰もいないのでゆっくりできます。 それが佐渡の良いところ。 佐渡の水芭蕉は少し小さい気がします。 自然が豊かなままで有ること事が、 とても有難い。 最後まで読んでくださってありがとうございます 伊藤邦…

草花の塩と 江戸時代の歯みがき粉

左からハコベ塩。 椿塩。 スミレ塩。 タンポポ塩。 実に綺麗です✨ 塩は保存に最適です。 作り方は塩に すりこぎを使い花びらをすりこめば、 このような草花塩が簡単に出来ます。 お風呂に入れても良いし、 サラダにかけても良いですね 今回はこの中で ハコベ…

佐渡の遊郭とツワブキ

佐渡は天領だっため日本で3本の指に入る大きな遊郭がありました。 140年続いた佐渡の遊郭の遊女達は想像するほど、不幸ではなかったらしい。 なぜならそれは 「親孝行は素晴らしい事」 とする儒学の教えと、今まで育った苦しい環境により この環境を苦に思…

フキのおまじない

山菜でもあり薬になる草 「フキ」 について書きたいと思います。 フキ キク科 多年草 皆さんもご存知かと思いますが、 食物繊維満載で胃に良い山菜。 薬草としても大変素晴らしい草でありその昔は、タバコ代用だったとか。 日常使いではトイレットペーパーの…

美味しいと噂の野草 コウゾリナ

方言「かやむぐり」(左)は美味しい草だったと色んな人から聞きました☘️ 「カヤムグリ」は先人が沢山食べた草(糧葉)で正式名はコウゾリナです。 コウゾリナ キク科 多年草 方言 カヤムグリ 毛が生えもさもさした葉は、 知らないと到底食べる気になれませんが…