佐渡島野草研究家 菊池はるみ

佐渡島で自然と暮らした先人の知恵をライフスタイルにとり入れた生活をする主婦です。 子供3人、猫4匹、夫と古民家で暮らしてます。 佐渡島の民俗学と植物学者の伊藤邦男先生の本を参考にさせて頂いてます。

今年の佐渡蒼朮の様子

ようやく暖かくなり、

佐渡蒼朮もぐんぐん大きくなってきました。

 

佐渡蒼朮のこと

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ikkakinokinoha0401.hatenablog.com

色んな事象を乗り越えて、

逞しく根付くその様子には勇気をもらえます。

今年で3年目の株。

佐渡蒼朮はまだまだ分かっていないことが多い植物ですが、

一般的には

佐渡のものが品質もよく、

成分が純系に近いといわれています。

在来の朮と非常に混ざりやすい、

また、

なぜか佐渡でしかうまく育たない…」

ともいわれています。

 

ですが実際に育ててみると、

色んな疑問が浮かんできます。

 

とても強い植物で、

雑草と言われている植物にも負けない強さがある。佐渡意外でも育ちそうです。

毎日眺めていると

愛着が湧いてきます😊

 

オケラといえば日本の里謡で

「山に旨いはオケラにトトキ」

と示される美味しい食べ物を指す言葉があります。

 

その植物は

オケラ=在来のオケラ(白朮)

トトキ=ツリガネニンジン

 

を指すので、

サドオケラ(蒼朮)と在来のオケラ(白朮)を食べ比べてみました。

ほぼ同じ味でした。

 

 

私は「山に旨いはオケラにトトキ」

と伝えられている里謡じたいに疑問が出てきました。

 

まず、

トトキ=ツリガネニンジン

オケラ=在来のオケラ

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(ツリガネニンジン)

 

 

食べてみましたが美味しくないのです。

 

ウワバミソウやモミジガサやギボウシやアマドコロなどは、

オケラをはるかに上回る美味です。

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(モミジガサ)

 

そして、

採取も容易です。

 

一方

トトキ=ツリガネニンジンはよく見かけますが、

野生する在来のオケラは、

私は一度も見たことがありません。

 

採取も難しく美味しくないのに

なぜこのように言われるのか??

 

この里謡の「旨い」という言葉の意味が知りたい。

 

ツリガネニンジンもオケラも、

折ると白い液がでます。

 

この液体が何かのヒントなのでしょうか?

毎日考えてしまいます。

 

 

 

最後まで読んで下さってありがとうございます☺