佐渡島野草研究家 菊池はるみ

佐渡島で自然と暮らした先人の知恵をライフスタイルにとり入れた生活をする主婦です。 子供3人、猫4匹、夫と古民家で暮らしてます。 佐渡島の民俗学と植物学者の伊藤邦男先生の本を参考にさせて頂いてます。

牧野富太郎と佐渡

NHKドラマらんまんが人気ですね。

今年はこの影響で、

身近な植物が見直されるきっかけになると良いですね。

 

さて、

この佐渡島にも牧野富太郎が来島した事がありますので

ご紹介致します。

佐渡植物園の東屋にあるパネル)

 

牧野富太郎佐渡に来島したのは昭和8年7月71歳の時でした。

目的は1887年新種として発表した

日本特産の固有種『ヤマトグサ』の分布を確認するための来島でした。

ヤマトグサは牧野富太郎が注目した草で有名です☺

新潟県では越後に全く分布しませんが佐渡には山中に分布します。

 

そのことが注目される

きっかけの一つが

当時の佐渡の植物学者や

写真家の近藤福雄らの

多大なる活躍があったからです。

 

ヤマトグサが広範囲にわたり分布する様子を見て、

牧野富太郎

「群落としては全国一かもしれない」と申されました。

(パネルの拡大写真)

ハイイヌツゲを持っているのかな?

 

 羽茂地区にある佐渡植物園は、

昭和23年4月に県下にさきがけて設立された植物園です。

酒川哲保氏(羽茂)が、

敗戦後の人々に足元にある喜びを知ってもらおうと、

路傍の草木に名札を付けたのがはじまりです。

 

その際に指導者の一人として、

牧野富太郎からも直接指導を得ることができたのですが、

その結果全国でも数少ない博物館の資格をもつ植物園となりました。

(広報はもちの画像)

牧野富太郎88歳の時に近藤福雄らが上京して、

指導してもらったそうです。

 

名称の「佐渡植物園」は近藤福雄(金井)によるものです。

また当初の柱票の文字は、

牧野富太郎直筆の揮毫(きごう)であるといわれています。

(画像広報はもち)

 現在の佐渡植物園でも、

なんとなくその面影を残しているのですが

あの標柱はこれなのかな??

 

左右の位置が違う…

道路の拡張工事で移動したのでしょうか?

よくみてみると、

うっすら「交通安全度津神社」とかいてあります。

 

違うものなのでしょうか?

それとも当時の柱票を再利用しているのか?

 

ご近所の人にもお話を伺ったのですが、

誰一人解らなかった💦


という具合に

当時の面影が至る所に残っております。

 

最後まで読んで下さってありがとうございます☺