佐渡島野草研究家 菊池はるみ

佐渡島で自然と暮らした先人の知恵をライフスタイルにとり入れた生活をする主婦です。 子供3人、猫4匹、夫と古民家で暮らしてます。 佐渡島の民俗学と植物学者の伊藤邦男先生の本を参考にさせて頂いてます。

栃の木巡り

昨年秋に佐渡島の栃の巨木巡りをしました。


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海辺から車で5分程で栃の木の原生林にたどり着けるのは島の特徴。


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縄文時代~近代まで救荒食料として私たちの御先祖様を支えてくれた栃の実。


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脂肪吸収抑制、血糖値を押さえる効能もあり素晴らしい木の実。


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悲しいけれども
栃の実の加工は高齢化、
割りに合わない手間暇の為
失われ行く伝統の技の一つです。

こんなに落ちているけど、

使う技術は受け継がれていない。

 


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美味しい栃餅。

こちらの原料の栃の実は扱い易い中国産だとか、、、。

 

栃の実加工で難しいのは灰汁抜き。

灰汁抜きに使う灰はナラの木の灰で、

灰汁抜き加減は絶妙な感覚であり、

経験で覚えるしかないのだそうです。

 

「効率を学校で勉強するようになったら、バカらしゅうなって、みんな辞めたっちゃ」

そう語っていた地元の人。

 

効率、資本主義ってなんだろう?

この地で生きる知恵と、

資本主義で生きる知恵と魂が喜ぶのはどっちだろう?

 

昨年秋には、

「仕方ない時代の流れだもん」

と思っていたけど

 

今はこの地で生きる知恵の方が大事な気がしてきた。

 

 

最後まで読んでくださってありがとうございます。

 

 

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伊藤邦男先生の本の引用はこちら

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佐渡島の植物と民俗