佐渡島野草研究家 菊池はるみ

佐渡島で自然と暮らした先人の知恵をライフスタイルにとり入れた生活をする主婦です。 子供3人、猫4匹、夫と古民家で暮らしてます。 佐渡島の民俗学と植物学者の伊藤邦男先生の本を参考にさせて頂いてます。

有毒植物を味見してみました

日本の三大有毒植物をご存じでしょうか?

私はこれらのうちの2つを味見してみましたので、

その感想を書きたいと思います。

※絶対に真似をしないでください

日本の三代有毒植物は

ドクゼリ

トリカブト

ドクウツギ

 

そのうち「トリカブト」は

毒草でもあり薬草でもあります。

『附子』という名の漢方薬の原料です。

 

(ヤマトリカブト

心臓の薬になるそうですよ。

心臓の鼓動が早くなり、

その鼓動に他の機能が追いつかなくなることが死因になるそうです。

佐渡島は至る所にトリカブトが自生し、

この花の色を冠した方言「ブス色」という言葉があるほどです。

ちなみにブス色とは、

打ち身にできるあざの色を指します。

 

トリカブトはにリンソウにそっくりで、

毎年山菜時期には食中毒が起こります。

 

私は新芽を食べてみました。

味はほんのり苦く、

ぴりっとしています。

香りは特徴的で

オオウバユリやクサギに少し似たアーモンドっぽい香り。

とてもまずいです。

その後口が痺れましたので、

すぐに吐き出しました。

 

これを間違えて食べるのだろうか‥‥

というのが正直な感想です。

 

トリカブト殺人事件は

テレビドラマで見た事がありますよね。

この不味さでは絶対に気づかれる気がしました💦

 

 

「ドクゼリ」と呼ばれるものは、

山野草を採るうえでの要注意と本に書かれている植物ですが、

実はとても貴重な植物であるため絶滅危惧種です。

佐渡島には自生は確認されていません。

 

佐渡の年寄りは、

毒草と伝えられる植物を全部「ドクゼリ」と呼んでいる人もいます(笑)

 

 

ドクウツギ」は注意が必要です。

以前書いたドクウツギの記事

↓↓

ikkakinokinoha0401.hatenablog.com

美味しい味のせいで、

子どもが沢山亡くなったといういうその味はどんなものでしょうか…。

 

熟したものを一つ食べてみました。

 

皮の食感は、

ブドウやブルーベリーとほぼ同じ。

味は、

酸味はなくほんのり甘く瑞々しい。

えぐみや苦みは全くなく、

有毒とは全く思えません。

例えるなら灰汁抜きしてないハックルベリーに近いかも。

お腹を空かせた子供なら

沢山食べてしまうのも納得の味。

 

すぐに吐き出しました。

 

それでも10分くらいたつと、

貧血のような症状が出てきました💦

それから眩暈が強くなってきたので横になりました。

30分位横になったら治りました。

 

これでは子供は死んでしまうのも納得です。



他にも危険な毒草は多いです。

 

やはり野草などの植物を採取して食べる事は、

責任と知識が重要です。

皆さんも気を付けてくださいね(^^♪

 

 

最後まで読んで下さってありがとうございます。