佐渡島野草研究家 菊池はるみ

佐渡島で自然と暮らした先人の知恵をライフスタイルにとり入れた生活をする主婦です。 子供3人、猫4匹、夫と古民家で暮らしてます。 佐渡島の民俗学と植物学者の伊藤邦男先生の本を参考にさせて頂いてます。

今年最後の定期講座を終えました

今年最後の野草の定期講座は、

いつもだったら
伐採後は処分してしまう

身近な草木を乾燥させたものを16種程用意し、それらを
生活に利用する練習をしました✨


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えっ👀

これも使えるの?

 

私の家の庭にもあるかも!

 

これどっかで見た事あるかも!

 

とびっくりされていました。

 

野草の講座を毎回受け下さる生徒さんでも

びっくりしていました。

 

私が何でも教えるのではなく、

植物の名前だけは教えて、

後は価値がわかるように各々で調べ、
書き出してもらいました。


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そして、

それらを細かく丁寧に

加工してもらいました。

 


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こうすることが、

 

「ここは何にもない」

「自分が知らないだけだった」

 

に変わる瞬間だと感じます。

 

細かく加工した草木はハーバルバスや、
お茶として楽しみました❗️


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(野草のハーバルバス)

 

 

まだまだ野に有るものを、

自生している物を、

自発的に利用する事には躊躇してしまう皆さん。

 

躊躇するのは大事な反応です。

なぜならその反応のお陰で

毒草による食中毒も防げるし、

貴重な植物の保全

所有権のトラブル防止のためにとても重要だからです。

 

でも、

その反応の根本の原因はなんだろう?

私には欠如しているその反応。

 

ずっと考えていました。

 

 

ふとある出来事を思い出しました。

関東の従姉が

佐渡島に遊びに来た時に、

山に自生する草を摘む私に

 

「勝手に採っちゃダメだよ。

人の物だし、草はかぶれるから😓」

 

と注意を受けた出来事がありました。

 

そうか、

都会では、

どんな場所でも、

どんな物でも、

誰かの所有物というのが当たり前。

 

逆に私は

産まれた時から自然が身近で、

自然が人間に勝った環境だから、

草が誰かの所有という概念と、

幼少期から草で遊びまくっていたので、

草をさわると危ないという概念が

ほぼないのです(笑)


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この感覚の違いに気付けたので、

次回の講座以降は、

さらに分かりやすく伝える言葉を選ぶように工夫しようと思いました🌿

 

今回の講座は、
精油を含む植物を切ったので、

まるで森にいるかのような香りで満たされました。

 

今回の講座のケーキは、

先ほどの身近な草木16種のうち6種を粉にして入れたキャロットケーキ。f:id:ikkakinokinoha0401:20211229213619j:image

好評でした✨

 

最後まで読んで下さってありがとうございます。

 

 

 

 

伊藤邦男先生の本の引用はこちら

↓↓↓

佐渡島の植物と民俗