佐渡島野草研究家 菊池はるみ

佐渡島で自然と暮らした先人の知恵をライフスタイルにとり入れた生活をする主婦です。 子供3人、猫4匹、夫と古民家で暮らしてます。 佐渡島の民俗学と植物学者の伊藤邦男先生の本を参考にさせて頂いてます。

劇毒「樒」

『樒』(シキミ)は佐渡島が北限です。

シキミの日本海側の北限は能登とされていましたが、

佐渡でシキミの自生が確認されたので、

北限が北進されたそうです。

佐渡島で発見されたシキミの自然林は、

虫崎トンネルの上の山中海抜205㍍の西向き斜面と記録されていますが、

見に行ったことはありません。

 

シキミは仏教に由来する植物なので、

寺院にはたいていシキミの木があり、

その周りには実生も見ることができます。

 

シキミの実は、

劇毒なのですが

あるスパイスにそっくりなのです。

 

なんだと思いますか?

正解はスパイスの八角です。

スターアニスともいわれていますね。

 

チャイやクラフトコーラのスパイスによく使われています。

 

このような状態になっている場合

シキミの実と八角を見分ける事は不可能。

 

なぜならシキミと八角は非常に近い植物だからです。

八角スターアニス

トウシキミ の実

マツブサ科のシキミ属

ということで、

八角スターアニス)は絶対に購入したものを使いましょう。

 

シキミは佐渡では抹香と呼ばれる

最上級のお香の原料でした。

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佐渡で手作りされたお香の原料は

他にもあります。

・キツネヤナギ

・ハマゴウ

ヤブツバキ

で手作りされていたんですよ☺

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シキミの葉は他にも

土葬のさいに動物に掘り返されないように

一緒に埋葬したり、

 

湯灌するタライの湯にシキミの葉が必要でした。

「シキミの葉が不浄を除く」

と伝えられていたそうです。

 

 

さて、

この劇毒のシキミを

主食にしていた人たちがいます。

それは謎に満ちた木食行人です。

↓↓

ikkakinokinoha0401.hatenablog.com

 

木食行人、

気になりますね。

 

 

最後まで読んで下さってありがとうございます☺