劇毒「樒」
『樒』(シキミ)は佐渡島が北限です。
佐渡でシキミの自生が確認されたので、
北限が北進されたそうです。
佐渡島で発見されたシキミの自然林は、
虫崎トンネルの上の山中海抜205㍍の西向き斜面と記録されていますが、
見に行ったことはありません。
シキミは仏教に由来する植物なので、
寺院にはたいていシキミの木があり、
その周りには実生も見ることができます。
シキミの実は、
劇毒なのですが
あるスパイスにそっくりなのです。
なんだと思いますか?
正解はスパイスの八角です。
スターアニスともいわれていますね。
チャイやクラフトコーラのスパイスによく使われています。
このような状態になっている場合
シキミの実と八角を見分ける事は不可能。
なぜならシキミと八角は非常に近い植物だからです。
トウシキミ の実
マツブサ科のシキミ属
ということで、
シキミは佐渡では抹香と呼ばれる
最上級のお香の原料でした。
佐渡で手作りされたお香の原料は
他にもあります。
・キツネヤナギ
・ハマゴウ
で手作りされていたんですよ☺
シキミの葉は他にも
土葬のさいに動物に掘り返されないように
一緒に埋葬したり、
湯灌するタライの湯にシキミの葉が必要でした。
「シキミの葉が不浄を除く」
と伝えられていたそうです。
さて、
この劇毒のシキミを
主食にしていた人たちがいます。
それは謎に満ちた木食行人です。
↓↓
ikkakinokinoha0401.hatenablog.com
木食行人、
気になりますね。
最後まで読んで下さってありがとうございます☺