佐渡島野草研究家 菊池はるみ

佐渡島で自然と暮らした先人の知恵をライフスタイルにとり入れた生活をする主婦です。 子供3人、猫4匹、夫と古民家で暮らしてます。 佐渡島の民俗学と植物学者の伊藤邦男先生の本を参考にさせて頂いてます。

JA赤泊で講演会

JA赤泊の役員の皆様に

野草のお話しをさせて頂きました。

 

JAとは

JAとは、相互扶助の精神のもとに農家の営農と生活を守り高め、よりよい社会を築くことを目的に組織された協同組合です。

栽培のプロ中のプロの皆様が
野菜を栽培する際
「雑草対策はどうすれば良いか…」

と会議で話し合っているのを静かに聞いていました。

 

この話し合いの次が私の講演です。

待ってる間もとても緊張しました😓


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でも講演になると、

皆様優しく聞いてくださいました。

私の年齢が役員のお子様くらいの年齢のせいか、

優しく熱心に聞いて下さいました。

 

 

講演会では毒草や、

食べられる野草や、

佐渡天領だった頃に、

薬草の栽培に取り組んでいた事などをお話させて頂きました。


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講座の日が年の瀬なので、

私からのプレゼントとして

本物の『お屠蘇』

を味わっていただきました。

 

佐渡島で『お屠蘇』

と認識されているものは、

年始に飲む清酒を指すことがほとんどなので、聞いた事ない習わしに皆様大変興味を示してくれました。

 

お屠蘇とは

お屠蘇は単なる日本酒のことではありません。

お屠蘇は、

日本酒やみりんなどに「屠蘇散」や「屠蘇延命散」という漢方薬を漬け込んだ薬草種のことであり、

厳密にいえば一般的なお酒とは違うのです。

シナモンの香りふんわりするお酒という感じで、飲みやすく好評でした。

 

今回は奈良の先生から頂いた貴重な屠蘇散を使いましたが、

通販でも売っています。

 

お屠蘇を飲んだ皆様は

「寿命が延びた、まだ働かんなんなー」

と笑いがおこりました。

 

とても和やかな雰囲気になりました(^^♪

そういういい気持ちになる効能も

お屠蘇にはあるのかも知れません。

奈良の先生ありがとう✨

 

通販の屠蘇散

 

懇親会も参加しました。

 

皆さん平常時はシャイなので、

地元の人の経験談を聞きだすのは懇親会に限ります。

やはり酒が入ると皆様話をしてくれました。


かつて高麗人参を育てようと試みた方が多かったけれど、断念した農家が多かった事があったと。

理由は1度高麗人参を植えると、

何年もその土地が使えなくなるからだそうです。

広大な土地が無いと個人では難しいとのことでした。

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そういう事を知ると、
遊びで夜更かしする為に
生薬のエキスを利用したり、
不摂生を治さないまま生薬を使うのは、
土地の神様にも
犠牲に なってくれてる植物にも、
エネルギーを注いだ農家にも失礼だ、、、
私も気を付けようと思いました。

 

アマチャヅルを栽培していたけど、

佐渡のものは苦いので鳥取から取り寄せて育てていたというお話も聞けました。

確かに佐渡の自生のアマチャヅルは苦い💦

不思議です。

 

皆様の農業で生活していく覚悟と、

栽培の工夫、

栽培品をお金にする努力に触れ勉強になりました。

 

企画してくださったJA赤泊の皆様には感謝です。

 

帰り際に

「ぜひまた野草のお話を聞きい。

あと、コンパニオンとしてもぜひ来て欲しい」

と言われました笑

佐渡の深刻な若者不足がよくわかりました。

 

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。