佐渡島野草研究家 菊池はるみ

佐渡島で自然と暮らした先人の知恵をライフスタイルにとり入れた生活をする主婦です。 子供3人、猫4匹、夫と古民家で暮らしてます。 佐渡島の民俗学と植物学者の伊藤邦男先生の本を参考にさせて頂いてます。

自然栽培米で円環を感じるワーク 2

無肥料、無農薬の自然栽培の稲作は佐渡島でも農家とJAの努力によってどんどん広がっているそうです✨

 

 

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子供達は生物と土の力と微生物の力を学んで稲を育てました。

 

その藁を叩き縄を作ります。


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日本人の手仕事の基礎

綯い


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はまるでDNAの螺旋構造のようです。

不思議な事に、

突然プロ並みに上手に綯える子供が数名いました。

「やった事あるの?」

との問いかけに

「初めて。でもなんとなくわかる」

と、

すいすい綯っていました。

私は綯えるのに時間がかかるタイプでしたので驚きです。

 

突然できる子供は縄を綯っていたご先祖様のDNAの記憶が作用しているのか、

前世の無意識の記憶か?

 

不思議でした。

 

綯えるようになったら、

いよいよワラジをあんで行きます。



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今回、

一番活躍して下さった私の友人が見本を見

せそれから各々編みます。

 

トータル4時間かけて作りあげました✨


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全員なんとか作りあげることができました。

 

生徒の中には、

亡くなった曾祖父がワラジ作り名人だった話を家族から聞かされていた人、

今も生きている曾祖母がワラジを昔作っていた事を思い出した人がいました。

 

子供達と沢山会話をするなかで、

「曾祖母さん、凄いねー」

「曾祖父さん、凄いねー」

「手間隙かかるでしょ」

「大地をつかんで歩いたんだって」

 

など先人を尊ぶ話をすると

不思議と私の涙がこみ上げます。

 

近い将来、

自分が地域の為にお祭りのワラジの作り手になりたいと願う子供達もいました。

 

それを聞き感動してまた涙がこみ上げてきました。

 

私の感情と言うよりは、

もっと奥の深い何かがとても喜んでいるのをはっきり感じました。

 

自分たちが育てた稲から、

履き物を作りあげる事が出来た体験は多きな自信になったと思います。

 

稲を育てる

収穫する

藁を肥やしにしたり、

神事に使うワラジを作る

神様に奉納する

燃やして天にお返しする

春になったら稲を植える

 

この円環を子供達は知ることができました。

 

自然栽培米を指導して下さった農家さんが語ってくれた言葉も素晴らしかった。

「自分は海外生活をしていた時、

自分の国の文化や手技を知らなくて恥ずかしい思いをした。

ワラジ作りは日本人の大切な文化であり民具。

皆さん凄いよ😃

もう作れるし、

説明できる。」

と。

 

 


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手間隙かけてワラジを作る時ふと思いました。

 

この手間隙が神様のご加護に

気付かせてくれ心を育むのかも知れない


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最後まで読んで下さって有り難うございます✨

 

 

 

 

伊藤邦男先生の本の引用はこちら

↓↓↓

佐渡島の植物と民俗