佐渡島野草研究家 菊池はるみ

佐渡島で自然と暮らした先人の知恵をライフスタイルにとり入れた生活をする主婦です。 子供3人、猫4匹、夫と古民家で暮らしてます。 佐渡島の民俗学と植物学者の伊藤邦男先生の本を参考にさせて頂いてます。

トビシマカンゾウ

こんにちは。

佐渡島で野草を生活に取り入れて生活している 主婦の菊池はるみと申します。

このブログは野草を通して学んだ事、

野草の専門家の知識や

 お年寄りの知恵をシェアしています。

 

つい先日まで

トビシマカンゾウが美しく咲いていました。

 

佐渡島の人には当たり前過ぎて

その価値を知ろうとする人は

実は以外にも少ない。

 


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私は東京の野草仲間に価値を教えて頂き、

初めて興味を持ちました😓

 

トビシマカンゾウ

この花は山形県酒田市の北西にある飛島と、今回紹介する新潟県佐渡島のみに分布する多年草なんです。開花時期は5月~6月、黄色やオレンジの可憐な花を咲かせます。

ニッコウキスゲの海岸型とも言われる。

開花はタイ、サバフグ、コチ、コイカの
漁期を告げる漁事花。


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至る所でトビシマカンゾウを見る事が出来ますが、

大野亀は日本で1番の群生地です。

 

ツボミは

食べるとほんのり甘くレタスの味がして美味しい。

昔の人のオヤツだったそうです。

 

大野亀のトビシマカンゾウの群生地を守る為に相当な労力を費やしているそうです。

 

なぜなら放置していれば、

ススキやオギが増えていずれそれに負けてしまうからです。


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(ススキやオギに埋もれたトビシマカンゾウ)

 

大野亀の景観を守って下さってありがとうございます。



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とても神々しく美しいこの景色の裏には

大昔、

子供の口減らしの為に使った場所であったり、

戦争の残留爆弾事故や、

賽の河原があったり、

悲しみも持ち合わせた場所です。

 

悲しみの多い時代は

人々はトビシマカンゾウが弔いの花にも見えていたかも知れないですね。

 

 

現在は多くの人にとってここのトビシマカンゾウは喜びの花に見えます。


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そういう風に見ることが出きる時代に

感謝です。

 

最後まで読んで下さってありがとうございます✨

 

 

伊藤邦男先生の本の引用はこちら

↓↓

佐渡島の植物と民俗