佐渡島野草研究家 菊池はるみ

佐渡島で自然と暮らした先人の知恵をライフスタイルにとり入れた生活をする主婦です。 子供3人、猫4匹、夫と古民家で暮らしてます。 佐渡島の民俗学と植物学者の伊藤邦男先生の本を参考にさせて頂いてます。

ジャノヒゲとジャノキモ

まるでラピスラズリのように美しい実をつけるジャノヒゲ(蛇の髭)。
この青い実は柚子と一緒におくと、
柚子が長持ちすると祖母は言います。


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ジャノヒゲとは

 

キジカクシ科ジャノヒゲ属分類される常緑多年草の1

リュウノヒゲ(竜の髯)、ネコダマ(猫玉)ともいう。

根は甘みがあり、

麦門冬と呼ばれる漢方薬になります☺️

 

 

麦門冬の効能は

 

要な成分としてステロイド配糖体、

ホモイソフラボノイドおよびステロール等が含まれていて、

ステロイド配糖体の中には抗体産生抑制作用が報告されているものもあります。

主な薬効としては鎮咳(ちんがい)、去痰(きょたん)および滋養強壮があり、

漢方処方においても鎮咳去痰薬(咳を鎮めて痰を取り除く薬)と見なされる処方に配合されます。

引用

 

 

子供達はその昔、

ジャノヒゲの青い実を

鉄砲の玉にして遊んだとか。

 

 

 

青色といえば、
マムシの肝も青いそうです🐍

 

いわゆるジャノキモ(蛇の肝)ですね。

 

青いので佐渡では

アオギモと呼ぶそうです。

 

山に住む元気なお年寄りは

大概マムシを見つけたら戦い、


青肝をとり出しすぐに飲み込むのが日常

だったようです。

 

ほのぼのとしたお婆さんも、

 

「親から教わって、

たべたよ~。」

 

と教えてくれました。

 

「山に入るとな、

ハタハタと音がする。

見てみると5匹のマムシに囲まれた事があるよ~。

頭を踏んでつかんで、

下顎から裂くときれいに剥ける。

はっつ、

といいながら飲むんだ。

アオダイショウやナメラはすぐに逃げる。

ヤマカガシは追いかけてくるんだ。

マムシは捕まえる」

 

と教えてくれました((笑)

 

飲み込む理由は、

 

「苦いから」

だそうです。

 

青肝を飲み込んだ日は、

 

「そりゃ~目もよく見える、

頭は冴える、

最高だ」

 

とのこと。

 

 

 

こちらのお婆さんも、

 

「蜂にいくら刺されてもなんともない。

蜂がおるところに手を突っ込むし、

そりゃ~いけ~刺されたっちゃ」

 

と言っておられました。

 

蛇の青肝を食べた人は、

蜂の毒にも強くなり、

長生きするのでしょうか?

 

以前も同じようなお話を聞いた事を聞き、

この記事に書きました

ikkakinokinoha0401.hatenablog.com

 

マムシの肝を飲む習慣の事を

ネットで調べてみても情報は少なく、

ようやく見つけた情報には

寄生虫の心配もある為注意が必要〗

と書いてありました。

 

それもそうですが、

まず素手で捕まえて皮が剥げるまでの壁が高すぎますので、

くれぐれも真似はしない方がいいです。

 

祖父は70代の時に、

マムシを捕まえようとして咬まれてしまい、

血清を点滴して大事をみて3日入院しました。

 

マムシの運動能力をあなどってはいけませんね😓

 

ジャノヒゲとジャノキモの事を書いてみました。

 

 

最後まで読んで下さってありがとうございます(^^♪

 

 

伊藤邦男先生の本の引用はこちら

↓↓↓

佐渡島の植物と民俗

 

 

 

 

 
 
 
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