佐渡島野草研究家 菊池はるみ

佐渡島で自然と暮らした先人の知恵をライフスタイルにとり入れた生活をする主婦です。 子供3人、猫4匹、夫と古民家で暮らしてます。 佐渡島の民俗学と植物学者の伊藤邦男先生の本を参考にさせて頂いてます。

「自分の自然をみつけよ」自生ハーブ定期講座夏編が開催されました

コロナ禍の中ですが、

奇跡的に自生ハーブの定期講座夏編を開催することができました。

一時期回復の兆しが見えた気がしたのもつかの間、

再びコロナ禍で自主的な規制が強くなりました。

主催者の出戸さんが細心の注意をはらい、

本土との接触がないことが前提の厳しい規制を設け講座が行われました。

 

今回は夏の野草の

オリジナル図鑑作りでした。

 

前日の準備中、

偶然目に留まった伊藤邦男先生の「佐渡花紀行自然探訪テキスト」を

手に取って読み返してみると

わかるようでわかりにくい言葉の一説が目に留まりました。

「自分の自然をみつけよ」

 

「日本人はどうして、

人の行くところにいこうとするのだろう

我々イギリス人は人のいないところを選ぶのに」

とあるイギリス人が言った。

あそこが有名だからとか、

ここがいいからというものではないはずである。

・・・・

 ささやかな自然であっても、

自分なりに親しみ、

知る努力を続けていると、

自然がたんなる勉強の対象などといったものではなくて、

自分と共感しあう、

自分の精神生活のうえでなくてはならない存在だと気づくようになる。

「自分の自然」をもつ人を、自分の価値基準をはっきり持った人間をつくりたい。

 

ああ、

伊藤邦男先生はこれを伝えて欲しいんだ✨

と思いました。

この文面を自分におとしこむまで何度も読み返しました。

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(かわいいけど有毒なオニシロタケ)

 
 
 
みんなが良いと言うけど本当に自分にとっても良いのか?
みんなが美しいと言うけど自分は本当にそう思う?
みんなが良いけど自分はどうなの?
自分の揺るぎない価値観を、
身近な自然観察をすることによって
自然観察を通すといつの間にか身に付くと言う教えです。
 
 
一般的に珍しいから
一般的に美しいからとか
そういう先入観にとらわれずに、
ありのままに自分がどう思うかという訓練をする自然観察の方法。
 
やがて、
私はこう思う。
それは違うんじゃない?おかしいんじゃない?
という自分の答えを
共感を求めなくても、
持っていられるという教えだと私は認識しました。
 
ということで
 
内容を少し変えて、
テキストを作りました。
 

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散策をして草を つまみ食い。


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紐などのゴミに見えるアメリネナシカズラは食べやすい。


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部屋に戻って自分だけの図鑑を作ります。


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そのあとは野草をたっぷり使ったスイーツを食べました。

 

この講座を受けたら、

草を好きになってくれるかな?

そう願いながら組み立てたプログラムでした。

 

有り難いことに秋コースは

すでに満席🈵になりました✨

 

 

 

実は身近な草ほど難しい。

市街地の90%、

里山の田畑でも30%以上は外国産の植物であり、

その中でもさまざまな草が切磋琢磨し競争し日々変化している道端の野草。

昔は食べていた在来の野草も、

見た目がそっくりだけど毒性の外来種になっている事も。

難しいけど、

野菜の原種や世界的に有名なハーブを発見した日には楽しさ倍増です(^^♪

 

 

 

こんな私の物差しを、

皆さんに渡しています。

 

 

最後まで読んで下さってありがとうございます。