佐渡島野草研究家 菊池はるみ

佐渡島で自然と暮らした先人の知恵をライフスタイルにとり入れた生活をする主婦です。 子供3人、猫4匹、夫と古民家で暮らしてます。 佐渡島の民俗学と植物学者の伊藤邦男先生の本を参考にさせて頂いてます。

むじな

連日の雪で、

お仕事がないので、

毎日ゆっくり過ごす時間が増えました。

 

社会に出てから、

ゆっくり過ごす事に罪悪感を持ってしまう思考になっているので、

与えられた休息にソワソワしています。

 

久しぶりに映画

「平成たぬき合戦ぽんぽこ」

を見ました。

 

能力のある助っ人として

佐渡島のタヌキも出て来ました。

 

自然を破壊する人間とそれを守るタヌキの悲しい映画でした(涙)

 

 

佐渡島の生態系の頂点は

タヌキだと言われています。

 

キツネ・猿・猪・鹿・熊はいません。

 

佐渡島では〖むじな〗と呼ばれる動物が居るのですが、それがタヌキなのかなんなのかいつも疑問に思っていました。

 

〖むじな〗にまつわる逸話は身近で、

祖母は

 

「15時過ぎるとムジナが山から呼びに来るから、山に行くな」

 

とよく私に言って聞かせてくれたものです。

ムジナがあまりにも頻繁に人を騙すので、

収める為の観音様もいます。

酔っぱらいがムジナに騙されて、

亡くなるケースも時々耳にします。

 

我が家は

ムジナにゆかりあるお寺の檀家なので、

佐渡に於けるムジナについて調べみる事にしました。

 

まずムジナとは何かというと、

タヌキかアナグマで地域によって認識が違うそうです😃

 

佐渡島はタヌキを指すらしい。

 

扱えるのは
ドンドコヤ、
アリガタヤという拝やだそうです。

 

車に轢かれてしまうムジナは

神様になれない下級のムジナなので

「神様を轢いてしまった」

と嘆く心配はいらないそうです。

上級ムジナはシロムジナ、
その下はアカムジナ。

 

ムジナを利用した呪いの例を見たのですが、

 

ほぼ9割が

近しい人への嫉妬から来る

妬みの類いでした😓


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どろどろ過ぎました。

 

ネットがないので

日常的に入ってくる情報は限りなく狭く、

希望を見出だす教えもないので、

たまった鬱憤や

自分のおかれた不幸に巻き込む為に

出た釘は打たれていたようです😓

 

もちろん願望実現や

商売繁盛にも力を貸してくれたようです😃

 

ムジナに憑かれた人は
左手の指3本の隙間から見ればわかるそうです。

いったい何がどう見えるのでしょうか😓

知りたいです

 

 

移住してきた友人が、

古い信仰や

神様が生きてる島だね

それを守るエネルギーも強い

と言っていましたが、

ムジナを扱える人が多いという事なのかも知れないですね。

 

タヌキが変身する時に使う葉っぱをご存知でしょうか?


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これが気になって調べてみたのですが、

結局わかりませんでした。

 

タヌキが扱えるドンドコヤやアリガタヤは、

昔は話しに聞きましたが、

今は情報が表に出て来ないので、

絶えそうな伝統の1つになったのかも知れないです。


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そういえば昨年、

森を守る友人から

森から私へのメッセージとして

 

「タヌキが3匹産まれることを

伝えて欲しい」

 

というメッセージをもらいました。

正直どういう意味なのかわからず困惑しています笑笑

 

 

でもこんなに強い力があるムジナ。

みんなが幸せを願ったら、

いい島になるのになーーー

と思いました

 

最後まで読んで下さってありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

 

 

#土着信仰#どんどこや#アリガタヤ#ムジナ#佐渡島