佐渡島野草研究家 菊池はるみ

佐渡島で自然と暮らした先人の知恵をライフスタイルにとり入れた生活をする主婦です。 子供3人、猫4匹、夫と古民家で暮らしてます。 佐渡島の民俗学と植物学者の伊藤邦男先生の本を参考にさせて頂いてます。

雪割草の花迎え

佐渡のひな祭りは

その昔一カ月遅れの4月3日で、

 

桃の花でなく

ユキワリソウを飾る風習がありました。

 

花迎え

と言ったそうです。

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子どもが、

山に入って雪割草を採ってくるのですが、

 

地域によっては、

前日におこもりをして身を清め

山に入って雪割草を採ってきたとか。

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雪割草の愛称はチゴロン

 

可愛いですね

 

絶えてしまった行事ですが

いたしかたありません。

 

 

保全されている山野草の雪割草を採るのも、

山に子供だけで入るのも、

今の時代には合わなくなってしまいました。

 

けれども、

個性ある雛祭りの風習があった事は、

これからも語り継ぎたいですね( *´艸`)

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雪割草は、

冬をのり越えた民への山からのプレゼント

 

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先日不思議な事がありました(*^^*)

我が家の雛人形はガラスケースに入った新しいタイプ。

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その雛人形のおだいりさまの首が

横を向いていて(ケースに入ったタイプなので触れられない)子供たちは大騒ぎでした❗️

 

 

雛人形に宿るエネルギーとはなんだろう、

雪割草を喜ぶエネルギーとはなんだろうと

思いを馳せておりました✨

 

土着信仰や伝統は失われつつあるが、

土地の持つエネルギーはまだまだ強い気がしております❗️

 

 

最後まで読んで下さってありがとうございます

 

 

 

伊藤邦男先生の本の引用はこちら

↓↓↓

佐渡島の植物と民俗

 

 

 

 

 
 
 
 
 
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#不思議#妖怪#佐渡島#雛人形#野草研究

アーユルヴェーダの軟膏の講座

アーユルベーダと
野草のコラボのワークショップが開催されました🌿

前回も大変好評だったので2回目の開催です。

参加者の皆様はリピーターがほとんどでした。

アーユルヴェーダセラピストの
石川 景子 さんをお招きして野草の軟膏を作りをしました。

 

アーユルヴェーダとは、

聖者が神様からヒマラヤの麓で教えてもらった贈り物。

それは「生命の知恵」と訳され、

生命を楽しみ、

よりよく生きていくために自分を知り、

今起きている現象を観察し、

その原因をしっかり見定める。

自分自身の周りの観察するということ・・・。

 なのだそうです。

西洋医学とは少し違う、

全体をを観察しバランスを整えていく。

 

アーユルヴェーダセラピストの石川さんは、

まるでショウジョウバカマの雰囲気をもつ女性です。

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ピンクのような優しい雰囲気もかもしつつ、

大切な人の死も見てきているので、

芯の強さもしっかりもっている方。

 

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(私と石川さんを繋いでくれたのは野草

( *´艸`)そして同じ年齢)

今回の参加者さんへの石川さんからのメッセージ・・・

それぞれの生命が本質的な健康を知り、

自身の健康を管理できますように。

出来た余裕で自分以外の視線で観察し、

他の生命にも優しさをむけられますように。

この大宇宙・小宇宙が共感し優しさで溢れますように。

 

 

講座ではまず自分体質を

vata pitta kapha 

のどれにあたるかチェックしました。

 

全ての要素と身体と心を支えるエネルギーをドーシャといい、

乱れたドーシャが溜まる場所が病気になりやすいそうです。

 

 

私はvataの要素が多い、

つまり風と空の要素が多い。

 

苦・渋味・冷性のものはむきません。

オオバコやシナモン、カルダモン、クローブ、タカサブロウ、ツボクサ、高麗人参が合うようです。

 

vataの要素が多い私は

大腸に乱れたドーシャが溜まりやすい性質があるそうです。

 

勉強しましたが、

これでもまだまださわりしか学んでいないそうです。

アーユルヴェーダは奥が深いです。

 

講座後は軟膏作り( *´艸`)

キュアリングした白ごま油に、

新潟県産のミツロウ、

石川さんが選んでくれた野草エキスを入れて一生懸命混ぜました。

 

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アーユルヴェーダの軟膏には助けられた経験があります。

 

昨年、

下半身全体にできた蕁麻疹を鎮めるのにお世話になりました。

温まると痒くて、

お風呂で温まるのが怖かったです。

化繊が苦手になり、

ヒートテックは止めて麻や木綿の服を着ていました。

タイツも履けませんでした。

 

夜に痒くなり、

掻いてしまいぼこぼこになった肌を見るのが切なかった。

その時にこの軟膏を塗ると、

痒みが収まりました。

 

昨年この軟膏を塗っていたお陰か、

今年は、

全く蕁麻疹はできません。

 

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講座でのおやつは私の担当。

みんなを元気にさせる野草スイーツを作りました。


春の山に入りインスピレーションを得て

超マニアックなものにしました(^^♪

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 〇米粉のビーガンプリン野草ソースがけ

 〇佐渡小麦のフラワーエッセンス入りマフィン

〇和三盆と木のビーガンプクッキー


を楽しみました。

 

全体を見て働きかける
石川さんの教えに合うように、

野草のスイーツや飲み物には工夫しました💛

佐渡島は風の要素が強い島(vata要素が強い)とのこと。

私も参加者さんもvataの要素が多い人がほとんどでした。

住んでいる土地の影響と体質は共鳴するんですね( *´艸`)

 

 

最後まで読んで下さってありがとうございます(^^♪

 

 

 

伊藤邦男先生の本の引用はこちら

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天然杉の森の中に開基された清水寺

風格ある杉の並木道。

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新穂地区にある清水寺に至る石階段の杉は、

植えたのではないそうです。

伊藤邦男先生の本の引用
↓↓↓

「仁王門から中門にいたる杉の老巨木は、

昔植えられたもの」

という人もいるが、

それはまちがい。

植えたものではない。

天然杉林である。

天然杉林の巨木の林立するスギ山に、

この寺が開基されたのである。

植えられたようなスギの巨木の並木林であるが、

全山を覆っていたスギの天然林のレリック(生き残り)である。

この杉の並木を抜けると、

救世殿が見えます。

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 手を合わせたような造りになっているそうです。

また京都の清水の舞台を模した造りになっているともいわれています。

 

この由緒あるお寺は、

今は無人のお寺ですがかつての繁栄のすごさを垣間見ることができます。

 

私は清水寺が好きです。

その理由は元々あった杉林を残しその中に開基されたという所。

森の中にいるような、

ときが止まったような雰囲気が素敵です。

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ここのすぐ近くに、

樹齢1000年を超える大イチョウがおられます。

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オスのイチョウの木です。

幹囲16㍍もあります。

 

その昔、

超美男なイチョウの精霊が夜な夜な女性を誘惑するので、

封印するために術がかけられた事もあったとか。

 

植物を尊重し、

大切にし、

仲良く静かに暮らし続けてきた雰囲気に癒されます。

 

自然を尊重し仲良く暮らすということは、

現代人にとってかなり過酷です。

人間が快適に暮らすことは、

今の科学技術では、

自然の生き物たちにとってはかなり負担になります。

 

さて、

どういう暮らしをすれば魂が喜ぶのか?

 

そういう事を、

考えさせられてしまう場所でした。

 

 

 

最後まで読んで下さってありがとうございます(^^♪

 

 

 

 

伊藤邦男先生の本の引用はこちら

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フキノトウ

最近知ったのですが、

フキノトウには雄と雌が有ります。


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画面上の左が雌、右が雄。

香りと苦味が強いのが雄、
若干劣るのが雌なんだそうです。

 

フキノトウを方言で

「フキン爺」

「フキン爺さん」

「フキンジョ」

と呼びます。

 

「フキの婆さん」

とは言いません。

 

ということは、
フキノトウは雄を食べなさいという意味だろうか⁉️

 

でも、

フキノトウの雄雌を見分けるのは花が咲いてからです。

 

フキノトウやフキは、

根が残ればずっと同じ所に生えるので、

場所で認識したのでしょうか?

 

こうやって、

色々憶測するのも楽しいです(*^^*)

 

昔は、

今と比べて自然や植物と向き合う時間は、はるかに多かった。

そこで培った知恵や感覚は、

現代人では到底叶わない。

 

すごいなー✨

 

 

「フキンジョ」

「ジョ」

と言う意味は、

密集している状態の愛称だそうです🎵

 

アリの集団を

「アリンジョ」

という使いかたもします。

 

 

 

 

最後まで読んで下さってありがとうございます

 

 

伊藤邦男先生の本の引用はこちら

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#フキノトウ#野草研究家#野草生活#佐渡島#山菜

サドオケラ

 

徳川吉宗が、
国産生薬生産を頑張った名残りで細々と受け継がれた薬草が有ります。


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文献を元に聞き込みし、
かつて羽茂地区で盛んに栽培された
その名をサドオケラ(蒼朮)を探しました✨


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まるで宝物探しのようで面白かったです。

 

このサドオケラを見に
奈良の生薬のスペシャリストがわざわざ来て下さいました。

 

トウキ王子👑こと

奈良県生薬センターの西原さんと植松さんです。

片道10時間の道のりを

車で来て下さいました。

 

わざわざサドオケラの為にです‼️

 

関わって下さった地元の人には、

 

〖なんか聞いたことある植物〗が
〖歴史ある大切な薬草〗

 

に再び昇格した気がします。

 

 

いち小娘(私)が
語りつがれた伝承を話しても、

サドオケラの重要性を知っているお年寄りが、昔話として聞かせても、

 

身近な草は、
どこかないがしろになってしまうのが現状です。


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今回、
奈良の生薬のスペシャリストが
サドオケラをわざわざ佐渡まで見に来てくれた事実が、

 

島の人の意識を変える大きなきっかけになった気がします。

 

正直絶滅の危機です。
(受け継がれたサドオケラ)

 

このギリギリのタイミングには
[身近な植物にもっと関心を向けて]
という見えない存在からの強いメッセージを感じました☺️

 

ここに至るまで

沢山の面白い事が起きました✨

 

◯サドオケラに急激に惹かれた若者が都会から移住して来た。

 

◯サドオケラの現状を見に奈良県生薬センターの方が来てくださった。

 

◯サドオケラを処方している病院を発見。

私の講座を受けて下さった事のあるお医者様だった。

 

◯大学の教授が協力して下さる事になった。

 

◯高校生に保全をお願いした所、快よく引き受けて下さった。

 

等々、

1つの植物が沢山の人を動かしました。

 

日本のどの地域でも

起こっているもんだいとして、

 

薬になる草、

つまり漢方薬の原料の栽培者が途絶えてしまう寸前という事情が有ります。

 

理由は

割に合わなくて生活していけないから、、、。

 

 

藁細工と同じですね😭

 

 

ひとまず保全できる道筋と、

皆さんへの認知が少し出来たので大きな一歩とします(*^^*)

 

 

さて、

次はどんな出会いが有るだろう🎵

 

 

最後まで読んで下さってありがとうございます

 

 

 

伊藤邦男先生の本の引用はこちら

↓↓↓

佐渡島の植物と民俗

 

 

 
 
 
 
 
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藁細工ワークショップでした

佐渡文化財団主催で

佐渡の伝統的な藁の鍋敷き作りのワークショップが行われました🌾

私はそこで講師として参加致しました。

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藁細工も草です。

草遊びの延長のような感覚なので大好きです😃

 

わら細工のワークショップはいつも大人気。

なぜでしょう?

 

参加者の皆さんの平均年齢層は高めでした。

中にはお若い方もいらっしゃいましたよ。


子供の頃にやったことある、

ご自身の親や祖父母がやる藁細工をみて、

「余裕が出て来たからやってみたい」

 

という人が多かったです。

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わら細工って見た目は簡単そうだけど、
準備するまで恐ろしく手間のかかる事を知っている方は少ないです。

 

手間暇について書いた記事 

↓↓

 

 
ikkakinokinoha0401.hatenablog.com

 

藁細工は

やってみて初めて先人の凄さがわかります☺️

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参加者さんは、

自分がいかに
手間隙かけて大事にしてもらっていたか

を、
藁細工の大変さを通して気づいたようでした。

 

昔話を幸せそうに、
誇らしげに話してくれる人もたくさんいました。

 

昔褒められた事を思い出している人、

自分の足の大きさに合わせて草履を作ってもらった記憶を懐かしむ人。

 

物はなかったけど、

貧乏で苦労したけど、

手間暇をかけてもらっていたこと。

 

そういう事を、

誇らしげに話してくださる人が多かったです。


その様子に私が癒されました✨

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*1

 

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*2

 

わら細工のワークショップはなぜ人気なのか?

 

藁細工というのは、

稲からできる。

稲作をもたらしたのは神様です。

スサノオ命は、

穀物の種を持って地上に降り、

稲田の女神と結婚。

つまり、地上に稲作をもたらし、

豊かな農業国を創った神。

 神事に藁でできたしめ縄や、

稲穂や、

お米がお供えされるのも

 

稲=神様

 

私たちは神様のわけみたまが入っているといわれています。

 わけみたま 

ハリの先1センチぐらいの光みたいなものが心臓の中に入っていて

”しんが” とも呼ばれるそうですが、

その分け御霊(わけみたま)が天の神様と繋がっています。

 

わら細工のワークショップが人気なのは、

潜在意識の喜びなのではないかというのが、

私の結論です( *´艸`)

 

 

ではなぜ、もっと開催しないの?

と聞かれるのですが、

それは手間暇がかかり過ぎて、

対応できないからなのです・・・・。

 

頑張ります

 

 

 

最後まで読んで下さってありがとうございます(^^♪

 

 

 

伊藤邦男先生の本の引用はこちら

↓↓

佐渡島の植物と民俗

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

#佐渡文化財団の藁細工ワークショップ

 

*1:

私たちの師匠の作品。

四捨五入すると90歳のお婆さんの優しい艶のある鍋敷き。

*2:50年以上前の男性の作った鍋敷き。

力強く堅くため息が出る程美しい。

dancyuに取材して頂きました✨

 

佐渡は食材の宝島だった。 | 【公式】dancyu (ダンチュウ)

お料理のプロが見る雑誌といわれる

プレジデント社のdancyu

に取材して頂きました✨


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佐渡は食材の宝島だった。 | 【公式】dancyu (ダンチュウ)

 

dancyuさんが率いる

都心の一流シェフやグルメ家の皆さんに、

野草のレクチャーをさせて頂きました

おにcafeの、

店主のゆかりさんにもご協力頂きました✨


カキドオシのグリーンカレー
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フレッシュ野草のサラダと

ガマズミの塩


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野草のビーガンプリン


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ゆかりさんの作る野草のクラフトコーラ

 

等々召し上がって頂きました。

 

ゆかりさんも私も、

「まさかこんなにすごい人達に⁉️

どうしよう」

という気持ちで当日を迎えました。

 

 

召し上がって頂くと、

皆さんどんどん興味を持って

質問して下さる。

質問も専門的で

私の言いたいマニアックな事が伝わる。

みんなが野草に非常に興味を持ってくれました。

 

特に、

おにカフェ店主の作

野草クラフトコーラは超大絶賛でした✨



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「びっくりした‼️

コーラの粋を越えてる‼️

美味しい」

と。

嬉しかったです(*^^*)⤴️

 

野草が

一流のシェフにも認められました✨

 

皆さんもぜひ

おにcafeで野草のクラフトコーラを体験してみて下さい。

 

r.gnavi.co.jp

 

 

 

最後まで読んで下さってありがとうございます